この記事をまとめると
■ロイヤル・ワラントとは、英国王室御用達を指す
■近年のロイヤル・ワラント制度が正式に施行されたのは1840年になってから
■自動車メーカーもいくつか該当する
ロイヤル・ワラントは英国王室御用達を指す
宮内庁御用達(くないちょうごようたし)という言葉を聞いたことがあると思う。老舗(しにせ)メーカーや商店が作る、贈答品やお酒などのラベルなどに書かれていることがある。この御用達とは、皇族がお使いになるために、企業や商店が宮内庁へ商品を納入するという意味がある。
ただし、宮内庁のホームページや各種報道を見る限り、現時点では宮内庁御用達に対する正式な申請などは行われておらず、戦後まもなくして、正規の制度は終わっているようだ。
一方で、海外に目を向けると、王族に対する御用達という考え方がある。王族ということから、欧州が対象となる。
その中で、日本も含めたグローバルで認知度が高いのが、英国のケースであろう。英国王室御用達を、ロイヤル・ワラントと呼ぶ。ザ・ロイヤル・ワラント・ホルダー協会が、その詳細を公開している。
それによると、この制度の基盤は中世から始まっているという。15世紀には、王室に関する業務を行う行政機関の長官が、ロイヤル・ワラントを認証するための作業を始めていたとされている。
近年のロイヤル・ワラント制度が正式に施行されたのは、1840年になってからだ。ロイヤル・ブランドには3つの種類がある。エリザベス女王、エジンバラ公、そしてチャールズ皇太子が認定する3種類だ。
では、ロイヤル・ワラントはどうやって決まるのか?