この記事をまとめると
■スーパーカーに憧れる人クルマ好きは少なくない
■しかし価格を考えると言わずもがな、簡単に入れられるものではない
■そこで今回は激安でスーパーカーの魅力が味わえるクルマを紹介する
ホンダS660は現代のロータス・ヨーロッパ!
中高年世代の多くは、「スーパーカーブーム」の洗礼を受けている。よってチビッコ時代に「いつかはスーパーカーに乗ってやる!」と心に決めた者は数多く、一部は実際に夢を実現した。その背景には、バブル崩壊とリーマンショックによる中古スーパーカーの価格下落という追い風があった。
しかし現在はその真逆で、スーパーカーの価格は暴騰。中高年世代の高齢化もあり、スーパーカーの夢よりも老後の備えが優先されるようになった。若い世代のクルマ離れによって、庶民が新たにスーパーカーオーナーになる例は激減している。
が、スーパーカーへの憧れは、若い世代だって抱いて当然。そこで今回は、フェラーリ13台+カウンタック2台を所有した経験を持つ私が認定した「激安で手に入る、ホンモノ感十分の超絶スーパーカー」を紹介しよう。
ホンダS660
私も発売直後に購入したが、間違いなく世界最小のスーパーカーだ。デザイン的には小さなランボルギーニ。凝縮感の高い直線基調のデザインは、カウンタックをデザインしたガンディーニの作品を思わせる。エンジン横置きミッドシップのレイアウトは、フェラーリ328をほうふつとさせる。
性能も凄い。コーナリング速度は本物のスーパーカー以上! S660に乗り、下りワインディングでフェラーリF355と対決したが、互角だった。上り坂では大敗を余儀なくされるが、それはロータス・ヨーロッパだって同じ。S660は現代のロータス・ヨーロッパだと思うべし。
荷物を積む場所がまるでないスパルタンな設計は、本物のスーパーカーを上まわる不便さで、この割り切りもスゲエ。スーパーカーは不便なら不便なほどスーパーなのだ。
S660は最終限定車の値上がりが話題になったが、タマ数が多いので中古車価格は幅広く、執筆時点では124万円から手に入れることができる。多少ヤレてるくらいのほうが、本物のスーパーカーっぽさもある。新しいクルマなので、激安車でも故障のリスクは極めて低い。絶対的オススメ!