マツダAZ-1には本物のスーパーカーを上まわる要素が多数
マツダAZ-1
このクルマも、本物のスーパーカーを上まわる要素を多数持っている。まず、この大きさでガルウィングドア! 世界最小のガルウィング車だ。ドアが上に開くクルマは、スーパーカーのなかでも特別で、エリート中のエリート。加えてリヤウイングが非常にカッコよく、デザイン的には小さなフェラーリF40のテイストがある。
走りも強烈だ。私はミニサーキットで試乗したのみだが、アクセルオフで強いタックインが出て、メチャメチャ面白かった。笑っちゃうほどよく曲がるのだ。S660はどうやってもテールが流れないが、AZ-1は簡単にテールが出る。これぞスーパーカーのスリルである。
中古車相場は、200万円弱から400万円と幅広い。すでに30年近く経っているので、コンディションにこだわると高価になるが、ボロい個体を直していく過程も、それはそれでスーパーカーっぽいじゃないか。本物のスーパーカーと違ってAZ-1なら気楽だ。ひょっとすると今後の値上がりも期待できる。
トヨタMR2(初代)
2代目MR2は、そのオーバーステアな操縦性から「和製フェラーリ348」との異名を取り、捨てがたい存在だが、個人的には断然初代を推す。直線基調のフォルムはベルトーネがデザインしたフィアットX1/9を思わせ、飾り気がなくスパルタンでカッコいい。時の流れが、初代MR2のカッコよさを増幅させている。
走りは「ザ・ミッドシップ」。フロントにしっかり荷重をかければ面白いように曲がり、パワーをかければテールも軽やかに流れてとっても面白い。ヘタなスーパーカーに乗っているより、初代MR2に乗っていたほうが、カーマニアたちから尊敬もされる気がする。
国産旧車高騰の折だけに、やっぱり高くなってるのかなと思いきや、意外とそうでもなく、200万円前後で5速MT車が購入できるのもウレシイ。
これら3台の国産超絶スーパーカーは、どれも激安で手に入れられる。それでも怖くて手が出ないなら、ホンモノなんて死んでもムリ! あきらめろや!