フェラーリ&ランボ乗りが認めた! 激安だけど「こりゃ本物のスーパーカーだ!」な国産車3台 (2/2ページ)

マツダAZ-1には本物のスーパーカーを上まわる要素が多数

マツダAZ-1

 このクルマも、本物のスーパーカーを上まわる要素を多数持っている。まず、この大きさでガルウィングドア! 世界最小のガルウィング車だ。ドアが上に開くクルマは、スーパーカーのなかでも特別で、エリート中のエリート。加えてリヤウイングが非常にカッコよく、デザイン的には小さなフェラーリF40のテイストがある。

 走りも強烈だ。私はミニサーキットで試乗したのみだが、アクセルオフで強いタックインが出て、メチャメチャ面白かった。笑っちゃうほどよく曲がるのだ。S660はどうやってもテールが流れないが、AZ-1は簡単にテールが出る。これぞスーパーカーのスリルである。

 中古車相場は、200万円弱から400万円と幅広い。すでに30年近く経っているので、コンディションにこだわると高価になるが、ボロい個体を直していく過程も、それはそれでスーパーカーっぽいじゃないか。本物のスーパーカーと違ってAZ-1なら気楽だ。ひょっとすると今後の値上がりも期待できる。

トヨタMR2(初代)

 2代目MR2は、そのオーバーステアな操縦性から「和製フェラーリ348」との異名を取り、捨てがたい存在だが、個人的には断然初代を推す。直線基調のフォルムはベルトーネがデザインしたフィアットX1/9を思わせ、飾り気がなくスパルタンでカッコいい。時の流れが、初代MR2のカッコよさを増幅させている。

 走りは「ザ・ミッドシップ」。フロントにしっかり荷重をかければ面白いように曲がり、パワーをかければテールも軽やかに流れてとっても面白い。ヘタなスーパーカーに乗っているより、初代MR2に乗っていたほうが、カーマニアたちから尊敬もされる気がする。

 国産旧車高騰の折だけに、やっぱり高くなってるのかなと思いきや、意外とそうでもなく、200万円前後で5速MT車が購入できるのもウレシイ。

 これら3台の国産超絶スーパーカーは、どれも激安で手に入れられる。それでも怖くて手が出ないなら、ホンモノなんて死んでもムリ! あきらめろや!


清水草一(永福ランプ) SHIMIZU SOUICHI

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愛車
フェラーリ328 GTS/ランボルギーニ ・カウンタック アニバーサリー/BMW 320d(先代)/ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ(90年製)
趣味
原稿を書くこと
好きな有名人
斉藤由貴、菊池桃子

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