この記事をまとめると
■新型となったノア&ヴォクシーのオススメグレードを紹介
■先代からの進化がものすごく、どのグレードでも進化の幅は体験できる
■オプションなどを加味するとオススメは最上級グレード
バカ売れ必死!? 話題の新型ノア&ヴォクシーはどれが買いなの?
新型ノア&ヴォクシーでより新型らしいのは、ズバリ、ヴォクシーのほうである。先代ノア&ヴォクシーは2017年7月のビッグチェンジでノアの顔つきを一新。押し出し感ある鏡のようなギラ顔に変身。ノア&ヴォクシーのエアログレードはハの字がテーマの台形スタイリングとなり、ヴォクシーもまた、一段と迫力ある顔つきになっていた。が、新型ノア&ヴォクシーの顔つきは、ノアは先代の延長線にあるのに対して、ヴォクシーは激変。ヴェルファイアに迫る精悍でギラギラしたオラオラ顔に大変身。ゆえに、見た目の印象では、ヴォクシーの変化幅が大きく、より新型らしさが強調されるのである。
新型ノア&ヴォクシーはグレード構成も激変。ノアは従来どおり、グリルがボディ同色となる標準車と、グリルがギラついたメッキ仕立てとなるエアログレードがあるものの、攻めのヴォクシーはエアログレードのみとなり、全車ともに車幅1730mmの3ナンバーボディとなっているのだ。パワーユニットは1.8リッターエンジン+2モーターのハイブリッドと、2リッターエンジン+10速シーケンシャルシフトマチックを組みあわせるガソリン車、2WD/4WDが用意されるのはもちろんだ。
ちなみに、先代ノア&ヴォクシーの販売比率では、ヴォクシーが圧倒。末期の2021年度の販売台数を見ても、ヴォクシーが7万85台、ノアが2万5229台と、ヴォクシーが3倍近く売れているのである。新型の主役もまた、オラオラ顔人気もあって、ヴォクシーになると予想される。
ノアのグレードは最上級のS-Z(7人乗りのみ)、S-G(7/8人乗り)、Z(7人乗り)、G(7/8人乗り)、X(7/8人乗り)の5グレード。対するヴォクシーは、なんと割り切った上級のS-ZとS-Gの2グレード構成だ(先代は3グレードあった)。これは、幅広いユーザーに向くノア、ユーザーターゲットを絞り込んだヴォクシーという違いと見ていいだろう。
ここで新型ノア&ヴォクシーの進化ポイントを簡単に説明すると、先代ではプアだった先進運転支援機能=トヨタセーフティセンスは、旧来機能のセーフティセンスCから一気に全グレードともにトヨタ最新のトヨタセーフティセンスに格上げ。
プリクラッシュセーフティでは、ミリ波レーター+単眼カメラ方式によって昼夜の歩行者、自転車運転者、昼の自動二輪車を検知し、衝突回避を支援。先代になかったレーダークルーズコントロール=ACC(アダプティブクルーズコントロール)も、これまた先代になかった電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能の装備とともに、一気に全車速追従機能付きACCにグレードアップ(渋滞時の停止後、3分以内なら自動発進する!!)されているほか、レーダークルーズコントロールの作動なしでも機能し、カーブ手前減速支援を行う、レクサスNXで世界初採用となったプロアクティブドライビングアシストまで、全グレードに標準装備されるのだから、すごすぎる。
ただし、筆者が不可欠と考えるブラインドスポットモニターは、ほかの画期的な安全機能(後述)とともに、全グレードにオプションとなる。
先進運転支援機能について補足すると、新型ノア&ヴォクシーには、なんと高度運転支援システムのアドバンストドライブ(渋滞時支援)まで用意されているのだ(全グレードにオプション)。これは、高速道路、自動車専用道路の同一車線内で、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシストが作動している0-40km/hの速度域=渋滞時で、なんとハンズオフドライブを可能にしてくれる機能。MIRAIにも用意されているが、同一車線、渋滞時のみの作動としてコストダウンすることで、ノア&ヴォクシーにも設定できたというわけだ。