ガソリンスタンドの自動洗車機で「下部洗浄」を選ぶのがおすすめ
そのタイミングだが、早ければ早いほどいいに決まっているが、クルマの各部は防錆塗装や各種コーティングも施されているので、すぐに悪影響が出るわけでもない。
アルミパーツなら鉄より腐食しづらいし、鉄製部品でも鉄の種類や塗装の有無によっても、耐腐食性には大きな差がある。
ごく一般的な鉄の場合、たとえば釘などを高温多湿のところにおいておくと、1週間ぐらいで錆びてくるので、クルマの下まわりもできれば雪道走行後、一週間以内には高圧洗浄機などできれいに洗い流しておくのがいいだろう(鉄は高温・高湿度の方が錆びやすい。冬は気温が低いため、そういう意味では腐食が進みにくい。ただ付着してから時間が経った塩カルは固着して洗い流しにくくなる)。
手っ取り早いのは、ガソリンスタンドの自動洗車機で「下部洗浄」のオプションを選ぶこと。これが一番のおすすめだ。
雪国に住んでいる人だと、そんなに頻繁に洗車できないと思われるので、ウィンターシーズンに入る前に、ボディ下面に防錆剤をコーティングするのがいいかもしれない。
たとえば日産ディーラーでボディ床下コートを頼むと、モコやマーチなどMクラス以下のクルマの床下全面施工で1万2100円。セレナやエルグランドなどLクラスのクルマでも床下全面施工で1万6940円。効果は約12カ月持続するといわれているので、年に1回施工して、下まわり洗浄は1~2カ月に一度、あるいはスタッドレスタイヤから夏タイヤに交換する時期にリフトアップし、ディーラーなどで「下まわりスチーム洗浄」を頼むのもアリだ。
なお、塩化カルシウムを素手で触ると皮膚炎や肌荒れの原因となるので、洗車時はゴム手袋や長靴を着用のこと。目に入るのも危険なので、保護めがねもあった方が安心だ。