じつは事故に繋がる危険な行為! クルマに雪を積んだまま走るのがNGな多数の理由 (2/2ページ)

暖房の利きが悪くなるなどデメリット多数

 ドライブレコーダーや防犯カメラが普及している昨今、他人に被害を与えて知らん顔をして逃げ切れるものではないので、自分のためにも他人のためにも、クルマに雪が積もったときは、走り出す前にルーフと前後左右のガラス、そしてボンネットとトランクの雪は、T字のスノーブラシなどで確実に落としておくこと。

 ちなみに道路交通法ではないが、「長野県道路交通法施行細則」の第14条には

「(3) 自動車の車体及び積荷等の積雪が走行時に飛散し、又は落下することにより、交通に危険を及ぼし、又は及ぼすおそれのある状態で自動車を運転しないこと」

 と記されていて、違反者は「公安委員会遵守事項違反」となり、6,000円の反則金が課せられる(普通車)。

 その他、ライトやテールランプ、ウインカーなどの灯火類の除雪も安全確保のために重要。ドアミラーの視界もきちんと確保するのも忘れずに。

 さらに細かいことをいうと、ナンバープレートも雪で隠れていると本当はNG。法令上は見やすいように表示するのが義務なのだが、雪が付着しているのは故意ではないので、取り締まりの対象になったという話は聞いたことがない……。

 大雪のときは短時間でもクルマの上に雪が積もって、その雪かきもひと苦労だが、ここで手を抜くと上掲のような危険があったり、暖房の利きが悪くなったり、ガラスが曇りやすくなったり、雪の重みで重心が高くなって、クルマが不安定になったりもするので、面倒でもボディ全体の雪をしっかり落としてから走り出すようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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