この記事をまとめると
■ルーフの上に雪が積もったまま走っているクルマをよく見かける
■これはドライバーはもちろん、周囲にとっても危険
■リスクについて詳しく解説する
ブレーキをかけた拍子に視界が奪われることも
今シーズンは例年以上に大雪のニュースがよく流れてくる。普段雪の降らない平野部でも雪が降る日があったが、そうした中でよく見かけたのが、ルーフの上に積もった雪をそのままにして走っているクルマ。
酷いのになると、フロントガラスに積もった雪だけ、最小限除雪して、リヤウインドウやトランクの上にも雪がどっさりのったまま走り出すクルマも……。これは非常に危険で迷惑なので絶対にやめて欲しい。
何が危険かというと、ルーフに積もった雪はブレーキをかけた拍子に、フロントガラスに滑り落ち、視界を奪うことがあるからだ。
「ゆっくり走るから大丈夫」という「ゆっくり信仰」は、このケースでも無意味かつ無力で、雪というのは非常に滑りやすいので、ブレーキどころかアクセルを戻しただけでも、ルーフから前方に落ちてくる場合がある。一気に多くの雪が落ちると、ワイパーを作動させていてもワイパーが雪の重さで動かなくなり、完全に視界が奪われることに……。
こうした実例はツイッターやその他でもネットにアップされているので、けっしてレアなケースではない。
また前方ではなく、後方に雪が落ちた場合も、後続車の視界を奪ったり、道路上に雪の塊がドンと落ちて導線を塞いだり、後続車や歩行者を直撃することもあり得るので、洒落にならない問題に。とくに降ってから一晩経ったような雪は、固い氷状になっているので危険度が高い。