この記事をまとめると
■中国の高級車ブランドである「紅旗」のディーラーが大阪なんばに誕生した
■中国で最高級となる「紅旗」は中国の国有自動車メーカー「第一汽車」のブランドのひとつ
■中国政府の国策により海外メーカーの技術を吸収して急成長している
中国の超高級車ブランドがついに日本進出!
2021年12月19日、大阪なんばに誕生した「紅旗エクスペリエンスセンター」が大きな話題になっている。
「ついに、中国メーカーが日本市場に本気で上陸!」「EVシフトが一気に進む中で、ついに中国が日本の強力なライバルになる!」と、いった内容の報道や記事が目立つ。
なぜそこまで、今回の動きをメディアは重要視しているのだろうか? 理由は、紅旗というブランドの存在価値にある。
紅旗は、中国の第一汽車の高級ブランドである。近年、中国自動車メーカー各社は、SUVシフトなどを含めて高級車路線を敷いているが、そのなかで紅旗は別格である。中国の国家主席の移動や各種式典で使用され、中国では最上位扱いとなるブランドだからだ。
日本でいえば、トヨタセンチュリーや、欧州ではロールスロイスというイメージかもしれないが、中国という巨大国家においては、たんなる自動車ブランドのひとつという枠組みでは説明できないほど、紅旗は重要かつ特別な存在なのだ。