純正装着とリプレイスは同じ名前でもタイヤの中身が違う! OEMのほうが高性能とは限らなかった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■OEMタイヤとリプレイスタイヤの違いを解説

■OEMタイヤは「別注」、リプレイスタイヤは「汎用品」

■しかし最近は高性能にこだわるばかりがOEMタイヤの方向性ではない

OEMタイヤは「別注」、リプレイスタイヤは「汎用品」

 昔からよく取り沙汰されてきた、OEMタイヤとリプレイスタイヤの違い。それは平たくいってしまえば、「別注」か「汎用品」か、ということに尽きる。

 たとえば、自動車メーカーが新たに開発した車種の性能面を仕上げるために、タイヤに静粛性や横方向グリップ、転がり抵抗といった、トレードオフ要素の最適化要求がもたげてきたとする。するとタイヤメーカーに対して、車種の仕様要件に寄せたタイヤ、つまりコンパウンドなり、トレッド剛性なり、カーカス構造やらサイドウォール剛性なり、開発中の車種に最適化したタイヤを作って、生産工場にもディーラーにも、供給して欲しいともちかける。タイヤメーカー側にとっては、すでに現行ラインアップにあるシリーズをベースとした受注か、あるいは今や多々あるケースではないにしろ、自動車メーカーや車種のネームバリューを利して新シリーズをがっつり立ち上げ、新規開発&投入する可能性もゼロではないだろう。

 こうした背景から車種ごとの独自仕様タイヤ、つまり最適化されたOEMタイヤこと「別注品」が出来上がり、ディーラーでタイヤ交換すれば新車時に近いフィールが保証される訳だ。逆にリプレイスタイヤは、もっと幅広い要件を満たした上で、車種ごとの仕様に合わせた細かな煮詰めこそないが、価格面ではより安価な選択肢という訳だ。だから性能にこだわるようであれば、メーカー指定、OEM(オリジナル・エクイップメント・オブ・マニュファクチャラーズ=作り手側による標準指定の装備)が、よりよい選択肢であるとされてきた。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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ランニング
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