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じつは「産みの苦しみ」が理由の場合も! 昔と全然違うクルマなのに「復活車名」が付けられるワケ (2/2ページ)

じつは「産みの苦しみ」が理由の場合も! 昔と全然違うクルマなのに「復活車名」が付けられるワケ

この記事をまとめると

■最近多い過去のクルマの車名が復活している理由を考察

■日本では100車種以上の乗用車が販売されており、登録車名はさらに多い

■昔から馴染みのある車名なので、覚えてもらいやすいというメリットがある

懐かしの車名復活の理由には簡単かつ明確な答えが

 タフト、ロッキー、ミラージュといった昔の車名が復活すると、中高年齢層のユーザーは複雑な気持ちになることもあるだろう。たとえば最初のダイハツ・タフトは、1970年代から1980年代に生産されたコンパクトな悪路向けのSUVだった。当時のランドクルーザー40型をコンパクトにしたようなクルマで、ジムニーと同様、道幅の狭い林道にピッタリであった。初代タフトは、ブリザードの車名でトヨタにも供給されていた。

 一方、2020年に復活した現行タフトは、空間効率の優れた軽自動車サイズのSUVだ。初代タフトのような後輪駆動ベースの4WDを搭載する悪路向けのSUVではなく、プラットフォームはタントと同じだ。車名は同じタフトでも、クルマの性格は大幅に異なる。

 昔のタフトを知っていると「なぜこれがタフトなの?」と思うが、メーカーは深刻に考えて昔の車名を名乗るわけではない。理由はもっと合理的で、すでに登録してあるからだ。

 日本では100車種以上の乗用車が販売され、それぞれに名前が付けられている。ただし、各メーカーは、さらに多くの膨大な車名を商標登録している。商品企画担当者によると「クルマの名前として考えられる呼称は、すでに登録されているから、新しい車名を考える時には苦労する」という。そこで昔の車名を持ち出すわけだ。

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