サターンエンジンには直6もあった
ちなみに、サターンエンジンには直列6気筒のバリエーションもあった。それが三菱のフラッグシップであるデボネアに搭載された2.0リッターの6G34型で、このエンジンに限り「サターン6」という愛称で呼ばれた。
そのほか、1.4リッターの4G33型、1.7リッターの4G35型、1.8リッターの4G37型とサターンエンジンの仲間は増えていった。生産期間は1969年~1996年と長寿エンジンとなり、累計生産台数は421万台と発表されている。
なお、冒頭で記載した三菱の天体系ネームのエンジン・シリーズについて、それぞれの生産期間と累計生産台数、主な搭載車は次のようになっている。懐かしい車名とともに振り返ってほしい。そして、意外にもオリオンエンジンやシリウスエンジンの系譜は、つい数年前まで新車として存在していたのだった。
4G4型「ネプチューン」エンジン
・生産期間:1971年~1981年
・累計生産台数:52万台
・主な搭載車種:ギャランFTO、ランサー
4G5型「アストロン」エンジン
・生産期間:1972年~2013年
・累計生産台数:522万台
・主な搭載車種:ギャランΣ、デボネア、パジェロ
4G1型「オリオン」エンジン
・生産期間:1977年~2014年
・累計生産台数:968万台
・主な搭載車種:ランサー、ミラージュ、コルト
4G6型「シリウス」エンジン
・生産期間:1979年~2016年
・累計生産台数:636万台
・主な搭載車種:ギャラン、デリカ、ランサーEX、ミラージュ