年収が500万円を超えてくると人気車種も無理なく選びやすい
■年収が500万円
車両価格が30%なら150万円、50%は250万円だ。この価格帯には、全高が1700mmを超えるスライドドアを備えた軽自動車、コンパクトカー、ファミリーにピッタリなコンパクトミニバンなどが用意される。
まず、背の高い軽自動車では、定番のN-BOX・L(157万9600円)を推奨する。軽自動車でありながら、後席の頭上と足もとも広く、畳めば自転車も積める。インパネなどの内装は上質で、軽自動車では乗り心地や静粛性も優れている。
コンパクトカーにはフィット1.3ホーム(176万7700円)がある。全高を立体駐車場が使いやすい1550mm以下に抑えた5ナンバーサイズのコンパクトカーでは、車内がもっとも広い。後席も快適で、畳めば広い荷室になる。内装は上質で、視界も良いから運転しやすい。
コンパクトミニバンではシエンタ1.5X(185万9200円)を挙げられる。薄型燃料タンクを採用して、3列目シートの床と座面の間隔にも余裕を持たせた。従って膝が持ち上がりにくく、全高を1700mm以下に抑えたコンパクトミニバンなのに、3列目に座ってもさほど窮屈ではない。
3列目は2列目の下側に収まるので、格納すると2列シート車のような広い荷室になる。シエンタならではの便利な機能を充実させて価格は割安だ。
■年収が800万円
年収が800万円に達すると、選べる車種も豊富になる。30%でも240万円になるからだ。
流行しているSUVでは、カローラクロスがベストだ。1.8リッターのノーマルエンジンを搭載する買い得グレードのS(240万円)は、予算にピッタリだ。外観はSUVの典型的なデザインで、後席にも相応の広さがある。荷室容量は、全長が4500mm以下のSUVでは最高水準だ。
ワゴンではカローラツーリングに1.8リッターノーマルエンジンとCVT(無段変速AT)を搭載したW×X(236万5000円)、あるいは1.2リッターターボに6速MTを組み合わせたW×X(247万3900円)が推奨される。今の日本車ではワゴンが少数派になり、価格は高まったが、カローラツーリングはボディが比較的コンパクトで割安だ。
スポーティカーは全般的に価格が高いが、スイフトスポーツ(201万7400円/6速MT)はねらい目だ。コンパクトなボディに、1.4リッターターボを搭載して、2.3リッター並みの動力性能を発揮する。サスペンションにはモンロー製のパーツを使うなど、スイフトの素性の良さを生かしながら入念に造り込んだ。上質なコンパクトスポーツモデルに仕上げている。