新型アトレーも原点回帰! 「4ナンバー化」はユーザーにとってメリットだらけだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新型アトレーが4ナンバー化されていることが話題になった

■軽自動車の世界では費用面などを考慮すると商用車のメリットが大きい

■軽トラはキャンパーやアウトドアユーザーの間で今大人気の車両なのだ

”4ナンバー回帰”が密かに話題に! 最近の軽商用車事情とは?

 ダイハツ・アトレーのフルモデルチェンジが密かに話題となっている。そのポイントは、アトレーワゴンからアトレーへと変身したことで、これは単なるネーミング変更ではない。新型アトレーはワゴン(乗用車)ではなく、バン(商用車)になったのだ。つまり新型アトレーは4ナンバーになった。

 もともと、1999年以前のアトレーは、商用車であるハイゼットを乗用テイストに仕上げたグレードという位置づけで、ずっと4ナンバーだったから先祖回帰ともいえ、古くからのファンからすると驚くというより、「やっとバンに戻って来た」と思っているかもしれない。

 というのも、軽自動車において商用車のメリットは大きい。まず軽自動車税についていえば、乗用車が1万800円なのに対して、軽商用は5000円(いずれも自家用)と半額以下なのだ。

 自賠責保険について、登録車では乗用に対して商用は割高になっているということを知っていると「軽自動車でも同じことがあるんじゃないの」と思うかもしれないが、軽自動車においては、自賠責保険は乗用・商用で同額設定となっている。

 任意保険については加入する損保会社によって異なるので一概には言えない部分はあるが、基本的に軽商用だから負担が大きくなるということは、ほとんどないだろう。

 最初の車検が2年(乗用は3年)というデメリットはあれど、維持費の点では軽商用は有利なポイントばかりなのである。

 じつは筆者も最近、軽商用バン(スズキ・エブリイ)を購入したばかりだ。ボディは共通なわけだからワゴンと比べて室内スペースが異なるということはなく、バンの上級グレードを選べばヘッドレスト付きの立派なリヤシートが備わる。見栄えの違いはあっても、機能だけでいえば乗用仕様のワゴンを選ぶ必要はないと考えての選択だった。

 ただし、商用車というのは後席スペースより荷室が広くなければいけないというルールがあり、後席のスライド機構を備えることは難しい。後席スライドがマストでなければ、同じボディであればバンを選んだほうが維持費の点で圧倒的に有利といえる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

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