「フーガとクーガ」「カルタスにカクタス」「ソニックときてセニック」! あぁ紛らわしやクルマの名前 (2/2ページ)

意外にも多くの組み合わせが存在した!

スタッフ「はいもしもし、こちら株式会社 舘プロです。うちのひろしにCMに出てほしい? クルマのCM? ありがとうございます。それでメーカーさんは? はあ、シトロエンさん。車種はC4カクタス? ええ、ええ、大丈夫です。あとは日程とギャラですが……」

舘ひろし「(電話中のスタッフに向かって)それ、断って」

スタッフ「えっ? (受話器を手でふさぎながら)舘さん、何言ってんすか。(再び受話器に向かって)すみません、こちらからすぐ折り返しますのでいったん切りますね。いや本当にすみません、ええ、ええ、すぐ書け直します。では」
ガチャン。

スタッフ「舘さん、シトロエンっていったらおしゃれなイメージの自動車ブランドだから、いい話だと思うんですけど、なんでいきなり『断れ』なんて言うんですか?」

舘ひろし「俺は男だ」

スタッフ「ええ、わかってますよ。さっき一緒に男子トイレに入ったじゃないですか」

舘ひろし「男に二言はない」

スタッフ「……はい?」

舘ひろし「オレ・タチ・カルタス……というフレーズを愛してくれたみんなに対して『オレ・タチ・C4カクタス』なんてフレーズを口にするわけにはいかない」

スタッフ「や、そんなセリフを言ってくれという依頼はまだないですし、ていうか絶対にそんな台本は来ないと思いますが……」

 ……ダメだ。これもまったく面白くない。舘ひろしさんの男らしさは表現できたような気もするが、それだけである。「面白さ」の成分は皆無だ。

 どうやら私にはコメディの才能がないのだろう。やればやるほどドツボにハマる。

 こうなったらもう「羅列こそが(この場合は)ベストである」と開き直り、ただ羅列するほかない。それが、この場合は餅代獲得のための最善手なのだ。もう二度とWEB CARTOPから仕事の依頼は来なくなると思うが、それも仕方ない。すべては私の才能不足のせいである。

 ということで羅列する。「名前は似てるけどぜんぜん違うクルマ」の数々である。

●オペル・シグナム(5ドアハッチバック)|三菱レグナム(ステーションワゴン)|ダッジ・マグナム(2ドアハードトップ)

●シボレー・ソニック(韓国GMが開発した小型車)|ルノー・セニック(ルノーのMPV)

●ビュイック・ロードマスター(巨大ステーションワゴン)|マツダ・ロードスター(説明不要)

●ポンテアック・フィエロ(フェラーリレプリカのベースとしてよく使われた2ドアクーペ)|日産フィガロ(マーチベースのパイクカー)

●フォード・クーガ(CセグのSUV)|日産フーガ(ハイソなセダン)

●ジープ・コンパス(コンパクトSUV)|ダイハツ・キャンバス(かわいい軽)

●マクラーレン・セナ(最高出力800馬力)|トヨタ・セラ(最高出力110馬力)

 ……いかがでしたでしょうか? 似た名前だけどぜんぜん違うクルマって、実はけっこう多いんですね。あ、でも最後のマクラーレン・セナとトヨタ・セラは、エンジンとかはぜんぜん違うけど「ドアの開き方」だけはちょっと似てますね。もちろん偶然の一致ですけど! わはははははは…………ハァ。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

愛車
スバル・レヴォーグ STI Sport EX
趣味
絵画制作
好きな有名人
町田 康

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