F1だけでなくWRCでも「モナコ」は特別な存在
なぜ、モナコGPは特別な一戦となっているのか?
まず、その理由のひとつに挙げられるのが、モナコGPの”伝統”で、前述のとおり、F1が1950年に世界選手権としてスタートする以前からレースが開催されていた。
1965年のモナコGPのワンシーン画像はこちら
この歴史の重みこそ、モナコGPの特徴だが、これに加えて世界有数のリゾート地というロケーションもモナコGPを特別な一戦に押し上げている要因で、高級ホテルやヨットハーバーに停泊する豪華クルーザーからの観戦が華やかな社交場のツールとなっていることもモナコGPのポイントだと言えるだろう。
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さらに、ウイナーにはモナコ公国の国家元首よりトロフィが手渡されることもモナコGPならではの光景となっており、まさにステータスの高い一戦だ。
モナコ公国国家元首よりトロフィを手渡されるマックス・フェルスタッペン画像はこちら
また、難易度の高さもモナコGPが特別なレースと言われる所以で、市街地コースで道幅が狭いゆえに、わずかなオーバーランがクラッシュに繋がるものの、マージンを残せばタイムが伸び悩むことから、タイトロープを渡るような紙一重のアタックが必要とされてくる。モナコGPで勝つためにはマシンのパフォーマンスはもちろんのこと、ドライバーの技術や経験が他のラウンド以上に要求されることもモナコGPのポイントと言える。
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ちなみに、WRCの開幕戦として1月下旬に開催されている「ラリー・モンテカルロ」も特別な一戦と称されており、2021年の大会で通算8勝目を獲得したセバスチャン・オジエも「アルプスで生まれたこともあるけれど、子どもの頃から憧れていたラリーで特別な感情がある」と語っている。
2021年のWRCモンテカルロラリーを勝利したセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組画像はこちら
ラリー・モンテカルロはシーズンによって開催エリアが異なるものの、通常はスタート/フィニッシュがモナコであり、シリーズ屈指の華やかさを誇るほか、フレンチアルプスに設定されるスペシャルステージは雪と氷に覆われた特殊ターマックになっていることから極めて難易度が高いラリーとして知られている。
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まさにF1のモナコGPと同様に、WRCのラリー・モンテカルロもマシンのパフォーマンスはもちろんのこと、ドライバーのスキルも求められる一戦となっている、F1においてもWRCにおいてもモナコ戦はプレミアムなラウンドとなっているのである。