この記事をまとめると
■自動車メディアの仕事をしていると色々なクルマを運転する機会がある
■クルマによって操作が違うためにプロらしからぬミスをすることも多い
■よくやりがちなミス5つを紹介する
あれ? ハンドルがない……なんて日常茶飯事
自動車メディア業界に席を置けば、仕事で日々さまざまなメーカーや、日本だけでなく欧米メーカーのクルマを運転することになる。筆者も撮影のお手伝いなどで、際立って多くはないものの、それでも多種多彩な新車に日々触れている。ここではそんな時に筆者がやりがちな“恥ずかしいこと”を紹介していくことにする。みなさんも、もしかしたら“あるある”と言ってしまうこともあるかもしれない。
1)ウインカーを出したつもりなのにワイパーが動いた
ワイパーレバーの位置はステアリングが右にあろうが、左にあろうが、運転席に座った時にステアリングの右側にあり、ウインカーレバーは左側にあるのが国際的には大原則。ところが日本を走る日本車のほとんどすべては、ステアリングの左側にワイパーレバー、右側にウインカーレバーがある。
とくに輸入車の右ハンドルモデルでは、ウインカーレバーが左で、ワイパーレバーが右になるので、「おかしい」と日本では言われるが、輸入車のそれがスタンダードとなっているのである。しかし、聞いたところではオセアニア地域のオーストラリアやニュージーランドなど、英国連邦諸国で左側通行となっている国には、日本から輸出される中古日本車が数多く走っているので、ユーザーがそれに慣れていることもあり、オセアニア向け仕様ではワイパーレバーを左、ウインカーレバーを右にしているブランドもあるとのこと。
日本国内では、日本車と海外ブランド車では、同じ右ハンドルであっても、ウインカーレバーの位置が異なることがほとんどなので、筆者は海外ブランド車を撮影などで運転していると、ウインカーを出したつもりが、ワイパーを動かしてしまうことがある。逆にしばらく仕事で輸入車を運転していたあとに、日本車に乗り換えた時にウインカーを出したつもりで、ワイパーを動かすと、「あれ、カローラから輸入車に乗り換えたの?」などとからかわれることがある。
2)運転しようとドアを開けるとそこは助手席だった
左ハンドルの海外ブランド車でよく“あるある”話。撮影をしていて、「向きを変えてくれ」などといわれ、クルマを動かそうとした時に思わず右ハンドル車のつもりで助手席側のドアを開けてしまい、穴があったら入りたいと思うことがよくある。
3)給油口の開け方がわからない!?
撮影も終わり、メーカーから借りた撮影車を返却する時にはガソリンを満タンにして返却するのが“お約束”。ガソリンスタンドに入り、スタンドのスタッフに「給油口開けてください」といわれても、自分のクルマではないので給油口オープナーがどこにあるのかわからない時がある。
最近は給油口の扉を押すと開くタイプも多いが、ワイヤー形式のオープナーのほか、電磁式などと種類が多いので、スタンドのスタッフと一緒に給油口オープナーを探すこともしばしばで、恥ずかしい思いをすることがある。逆に給油口を開けたつもりが、トランクを開けてしまったということもあった。