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新型ステップワゴンだけじゃない! いま「先祖のデザイン」に回帰するクルマが増えていた (2/2ページ)

新型ステップワゴンだけじゃない! いま「先祖のデザイン」に回帰するクルマが増えていた

この記事をまとめると

■発表されたばかりのステップワゴンは初代を思わせるスタイリング

■最近は旧型のデザインを取り入れる新型車が多い

■その理由について解説する

ステップワゴンのシルエットは初代そのもの

 6代目となるステップワゴンが発表されました。初代はホンダのクリエイティブ・ムーバー第三弾として登場したのがステップワゴンで、スペース効率を最優先したスクエアなボディの“乗用車”というのは非常に新鮮な存在でした。それが大ヒットにつながり、現在に至っています。

 そんな6代目ステップワゴンを見て「初代モデルを思わせる」という声が上がっているようです。たしかにスクエアなシルエットやいまどきのミニバントレンドに逆行するようなシンプルなフロントマスクの意匠は、初代ステップワゴンの持っていた独特の道具感を思わせるものです。

 むしろ、初代のコンセプトを2020年代に蘇らせたとさえ感じます。こうした先祖帰りをしているのはステップワゴンだけではありません。ほかにも初代を思わせるスタイリングのモデルは登場間近です。

 それが日産フェアレディZです。東京オートサロン2022で日本初公開される新型Zは、丸をモチーフとしたヘッドライトやスクエアなフロントグリルが初代モデルをオマージュしたものとなっています。さらにCピラーに飾られたZのエンブレムも初代モデルから受け継いでいます。

 とはいえ、新型Zは単に初代のスタイリングをよみがえらせただけではありません。テールレンズの意匠は4代目フェアレディZ(Z32)にも通じるものです。全身でヘリテージをアピールしていると理解すべきでしょう。

 歴史というのは新興メーカーや新しいモデルには絶対に真似ができません。ですからヘリテージをブランディングに使うことは、代を重ねてきたモデルの特権ともいえます。

 その意味では6代目ステップワゴンについても、初代のリバイバルというだけでなく、歴代モデルのディテールがそこかしこに感じられるエクステリアになっています。ヒストリーが生み出す安心感、信頼感を、そうしたエクステリアは醸し出しています。

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