立ち往生が頻発するロシアではウォッカも常備! 最悪「死」もあり得る「降雪時期」にしておくべきクルマの準備とは (2/2ページ)

ロシアでは毛布とウォッカがトランクに積まれている!

 ロシアのモスクワで以前聞いたところでは、クルマに毛布とDVD(動画配信サービスがなかったころの話)、そして人によってはウォッカを載せておくとのこと。当時聞いたところでは、交通事故が発生した時は、その程度に関係なく交通警察が到着するまで現場保全をしておかないと保険手続きなどで問題が発生するとのことであった。モスクワ市内は東京のように、複数の環状道路があり、このような主要幹線道路でひとたび大規模な交通事故が発生すると、事故処理に時間を要し半日ほど立ち往生することは珍しくないとの話で、冬季は前述したようなものを積載しておくとのことであった。

 最近でもロシアのシベリア地域あたりでは、寒波の襲来とともに、大規模な立ち往生が頻発していると地元のテレビ局が報じていた。そしてニュースでは「車内で眠ると死んでしまうので注意して欲しい」と報じていた。ちなみにロシアブランド車(とくにソビエト時代からしばらく生産されていたモデル)は、故障が多く冬季に故障して立ち往生すると生命に関わるとのことで“冬眠”させるオーナーが多いとの話も聞いたことがある。

 日本でも降雪地域のドライバーなどでは、毛布などを搭載しているのかもしれないが、たまたま仕事やレジャーで訪れた、東京及び隣接地域など降雪にほとんど縁のない地域のドライバーはそこまで、生活の知恵はなかなかまわらない。日本は地震などの天災も多いのだから、毛布とミネラルウォーター、そして非常食程度を「サバイバルセット」として、スペアタイヤ(バンク修理キット)みたいに、完成車出荷時に標準搭載していくというのも悪くないかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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