スーパーカークラスの車両もパトカーとして大活躍!
最近の話でいえば、2020年に栃木県警が5リッターV8エンジンを積むレクサスLCをパトカーとして採用したことが話題となったが、これは県内の実業家から寄贈されたもの。同一人物によってGT-R(R35)のパトカーも2018年に寄贈されている。
こうしたハイパフォーマンスなパトカーは交通機動隊での運用がメインとなるが、やはり交通安全のPRカーとしてイベントなどでの展示が増える傾向にあるという。それでも、こんなに速そうなパトカーがいるのだったらスピード違反は控えておこうと思うドライバーがひとりでも多くなれば、交通安全のシンボルとしての役割は果たしたことになるといえるだろう。
そうした抑止力として究極的なのが、8リッターW16気筒・クワッドターボのエンジンを積み400km/h走行も可能なブガッティ・ヴェイロンだろう。さすがにヴェイロンのパトカーが存在しているのは日本ではなく、中東ドバイの話だ。さらに、同国にはポルシェ918スパイダー、ランボルギーニ・アヴェンタドールなどのスーパーカーのパトカーが存在していた。日本代表としてはレクサスRC Fが採用されたというエピソードもある。
こうしたハイパフォーマンスカーは世界のどこに行っても抑止力としてのPRメインで使われることが多いといえるが、スーパーカーの本場イタリアはさすがで、2020年にはランボルギーニ・ウラカンのパトカーが、移植される臓器を運んだというニュースがあった。
なんでも、このパトカーにとって緊急を要する臓器運搬は任務のひとつなのだとか。そうした活動は動画でも確認できるが、スーパーカーをパトカーに採用する意義を示すのも、さすがイタリア警察といったところだ。