車内がプラネタリウム状態!
オープンモデル以外に装備できるスターライト・ヘッドライニングにも圧倒される。キャビンの天井を満天の星空のように仕立てたもので、頭上を覆うレザーに800から1600の穴を開け、光ファイバーライトを埋め込んだ。もちろん星の明るさや並びはランダムで、前席のコントローラーで明るさを調整することもできる。
一方ドロップヘッドクーペと呼ばれるファントムのオープンモデルには、ソフトトップを収めるトノカバーを木で覆った、チーク・デッキという装備も設定されている。こちらはヨットからインスピレーションを受けたもので、素材の段階から手作業で作られ、特別に混合されたオイルで保護されているという。
いずれも保守的な考え方だったら思いつかないものばかり。高級車の開発には伝統の継承だけでなく、斬新な発想もまた大切であることを思い知らされる。