日本におけるシトロエン初のEVもラインアップ
また、シトロエンといえば気になるのが乗り心地だが、乗り心地に関しても心配はいらない。通常のツインチューブダンパーに第二のダンパーシリンダーが加わった、現代版のハイドロニューマチックともいえるPHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)を搭載。サスペンションが小さく細かく動く状況でも、逆に大きく動く状況でも、極めてソフトでスムースな乗り心地を提供してくれる。つまり、シトロエンが理想とする、まるで魔法の絨毯のような乗り心地は健在ということだ。
パワートレインには、ガソリン、ディーゼル、そして電気を用意する。いずれも同一トリムとすることで、乗り味、機能、装備、スペースなどのクルマとしての基本を同等とし、ユーザーのライフスタイルによって好みのパワートレインを選択できるようになっている。
ガソリンモデルのパワートレインは、1.2リッター直3ターボエンジンで、最高出力130馬力、最大トルクは230Nmを発揮。ディーゼルモデルは、定評の1.5リッター直4ターボで、こちらも最高出力は130馬力。最大トルクはガソリンモデルを上まわる300Nmとなる。いずれのユニットもEURO6.3に対応した高い環境性能を誇っている。
そして気になるのが、E-C4エレクトリックに搭載される電動ユニットだろう。パワートレインには、最高出力136馬力、最大トルク260Nmの高効率電動モーターと50kWの大容量リチウムイオンバッテリーパックを採用。バッテリーパックは、フロントシート座面下、リヤシート座面下、センターコンソール下に、重量配分を考慮してH型に配置することで、ICE版と変わらない室内容量とスペースを確保している。航続距離は、WLTCモードで405km、JC08モードで459kmとなる。
ドライブモードは「スポーツ」「ノーマル」「エコ」の3つのモードと、自然な走行感の「D」とエネルギー回生を強化した「B」のふたつのブレーキモードを用意する。
充電は普通充電と急速充電のCHAdeMOに対応。充電開始時刻をあらかじめ設定しておく充電予約が可能で、これはセンターコンソールにある物理ショートカットボタンからダイレクトに画面を呼び出すことができるようになっている。
そのほか、安全装備や快適装備も新世代モデルに相応しく、アクティブクルーズコントロールやレーンポジショニングアシスト、アクティブセーフティブレーキ、バックカメラ、インテリジェントハイビーム、フロント&バックソナー、コーナリングランプ、ブラインドスポットモニターなどを搭載。全部載せといってもいいほどの充実ぶりだ。
シトロエンの新世代を告げる新型C4/E-C4エレクトリック。価格はC4フィールが295万円、シャインが325万円、ディーゼルのシャイン・ブルーHDiが345万円、BEVのE-C4エレクトリックが465万円となる。