事故っても買い直せない! 修理代も出ない! 価格高騰の中古車でも古いがゆえに車両保険が安い恐怖とは (2/2ページ)

クラシックカー保険に入るのも手!

 数少ない対応法として考えられるのは、適切な車両保険金額が設定できるクラシックカー保険に加入するというものです。

 たとえばチャブ保険のクラシックカー保険の加入条件は、製造から25年以上経過と年間走行距離5000km以内というものです。この条件に合う旧車であれば加入できるのです。

 同社の車両保険金額の算出方法は、減価償却的なものではありません。購入金額や市場価格から導くため、オーナーでも納得いく金額となることが多いようです。ただし、レストア費用などは考慮しないということですから、そこは留意しておく必要があるでしょう。

 当然、年々車両保険金額が下がるというようなこともありません。

 さらに、1975年以前の製造で、年間走行距離が2000km以内であれば保険料は20%も割引されるというのも同保険の特徴。そもそも趣味として所有している旧車の場合、それほど動かさないというケースも多く、そうした実状を考慮した設定となっているわけです。

 いずれにしても、旧車であっても毎日のように乗っていて、年間5000km以上は走ってしまうというオーナーは、少なくともチャブ保険のクラシックカー保険の対象外となります。

 そして、通常の自動車保険に加入する場合は、旧車に車両保険は付帯できないという状況になってしまうことがほとんどでしょうから、やはり前述したように、貰い事故を避けることも含めて、最大限に注意しつつ愛車とのカーライフを送ることになってしまうでしょう。自動車保険の面から見ても、単純に古いクルマを大事にするというのは難しい時代なのです。

 その意味でも、趣味として旧車を愛でるのであれば日常的に使うセカンドカーを用意するというのが理想的なソリューションになります。ただし、セカンドカーを持つというのは駐車場代、自動車税、任意保険等の維持費が倍増していまいますから、その手がとれるオーナーは限られてしまうのも事実です。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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