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ゴムは交換しているのに拭き取りが甘い! ワイパーメンテナンスは「ブレード」と「スプリング」も重要だった

ゴムは交換しているのに拭き取りが甘い! ワイパーメンテナンスは「ブレード」と「スプリング」も重要だった

この記事をまとめると

■クルマのワイパーは定期的な交換が必要

■ゴムのみ、またはアームごと交換の2つの選択肢がある

■アームごと換える必要性について解説する

ゴムとブレードをセットで交換するのがベスト!

 長年に渡って変化しないものはけっこうあって、ワイパーもその代表格。アームが動いてゴムで水滴を拭き取るというアナログなシステムだけに、新しいシステムを考えたらノーベル賞ものと言われたりする。以前、マクラーレンが空気で飛ばすタイプを開発したと発表したものの、その後はどうなったか不明だ。結局、画期的な仕組みを考えたとしても「今までのでいいじゃん」で終わってしまうということだろう。

 それだけ優秀と言っていいのだろうが、もちろん効果はメンテナンスあってのこと。たとえば肝心要のゴム部分に亀裂やヒビが入っていたりするのは論外。1年に1回は点検して交換するようにしたい。

 交換時には、ゴムだけの場合とブレードごとの場合のふたつが選択肢としてある。費用を考えるとゴムだけということになるし、実際に売られているので問題はなかろうとも思う。ただし、ベストはブレードごとだ。ブレードとは骨の部分で、けっこう複雑な形状をしているし、最近増えている一体式のエアロブレードも絶妙にしなるようになっている。

 つまり、ゴムだけで拭き上げているのではなく、湾曲したフロントガラスに対して、どの位置でもしっかりと密着するようにして、きれいに拭き上げるためにはブレードが重要なのだ。ブレードは金属部品をリベットで結合して作られていて、サビが発生したり、頻繁な作動でリベット部分にガタが出ていることもある。そうなると、正しく拭くことは困難なのは想像に難くないだろう。だから、ゴムとブレードをセットで交換するというのがベストということになる。

 さらに言うと、ブレードはアームに差し込まれていて、ここがガラスに対して密着させているというのもある。実際、アームを立てて裏を見ると、スプリングが入っているのが見えるハズで、立てたのを戻すときにパチンとなるのはスプリングが押さえ方向に効いているから。そうなると、こちらも定期交換が必要ということになるが、さすがにすぐにはヘタらないので、10万kmで見た目のリフレッシュも兼ねて交換するといいだろう。ワイパーまわりが黒々としていると、全体のイメージも引き締まって見える。

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