合流ポイントでは「ジッパー法」でスムースに
4つ目は、前方に渋滞が発生していることがわかり、その末尾についた時には、後続車に「ここから渋滞ですよ」と知らせるために、ハザードランプを点灯しましょう。100km/hで走行しているクルマは、1秒間に約28mも進んでしまいます。ドライバーが何らかの原因で、前方の渋滞を発見するのが1秒遅れただけで、追突する危険性が高まってしまいますので、より目立つようにハザードランプを点灯して知らせるのが目的です。とくに、カーブが連続するような場所など、曲がった先が渋滞で停止していた、なんて時がとても危険。ドライバーも常に、カーブの先がどうなっているのか分からないという心構えで運転することや、外壁などにハザードランプの点滅が映っていないかどうか、といったことに注意しながら走行するのが理想的です。
5つ目は、濃霧発生時など視界が極端に悪化した状況以外にリヤフォグランプを点灯するのはやめましょうということ。最近はフロントのフォグランプを常に点灯して走っているクルマが多くなっていますが、リヤフォグランプの眩しさは尋常じゃありません。霧も出ていないのにリヤフォグランプを点灯されると、後ろについたクルマのドライバーは目がおかしくなってしまうんじゃないかというほど、不快な思いをすることになります。これは、濃霧が発生することの多い欧州のクルマや、国産車だと寒冷地仕様に装備されていることが多いのですが、自分では気がつかないうちにリヤフォグランプが点灯してしまっている場合もあります。スイッチがどこなのか、操作方法はどうなっているのか、しっかり確認してから走行しましょう。
6つ目は、合流ポイントでは「ジッパー法」でスムースに。これも大事なマナーです。高速道路では、料金所を通過して本線に合流するときや、ジャンクションで別の路線に乗り換える時など、いろいろな場所で合流することになります。その際に、合流のための助走区間の先頭まで行き、本線から来た先頭のクルマと先頭同士が交互に譲り合って合流する、というのがジッパー法です。これを守らずに、助走区間のすぐ手前で我先にと合流してしまうクルマがいると、合流地点の流れが乱され、それがあちこちに波及して混乱が起こってしまいます。合流地点では、先頭から順番に交互に本線に入っていくのが、流れをスムースにするためのマナーだと覚えてくださいね。
ということで、初めて高速道路を走る人や、走り慣れていない人が知っておくと、もっと高速道路のドライブが安全にスムースになるマナーやルールをご紹介しました。適度な休憩を挟みつつ、こうしたマナーやルールを知って周囲の空気を読み、ぜひ快適な高速ドライブを楽しんで欲しいと思います。