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スタート地点が標高2800mでゴールが4000m! ガチで酸欠になる「山登りレース」パイクスピークって何だ? (1/2ページ)

スタート地点が標高2800mでゴールが4000m! ガチで酸欠になる「山登りレース」パイクスピークって何だ?

この記事をまとめると

■アメリカ・コロラド州でパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが開催されている

■パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは100年以上の歴史を誇っている

■2012年以来、全面舗装路での争いとなり、参戦車両が大きく変わった

アメリカでインディ500に次ぐ歴史を持つレース

 パイクスピークをご存じだろうか?

 アメリカのコロラド州コロラドスプリングスからクルマで約1時間。ロッキー山脈の中にある山頂のことだ。その山頂まで続く道を使った、タイムトライアルレース。それが、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムである。

 歴史はとても古く、1916年が初開催。アメリカでは、インディアナポリス500マイルレースに次ぐ2番目に古いレースと言われているのだが、アメリカ国内を含めて日本でも知名度はあまり高くないというのが実状だ。

 筆者は1980年代からパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムを現地取材し、また1990年代にはNHK衛星第一放送(BS1)の番組用として車載カメラを積んだプロダクションカーで実際に同イベントに参加している。

 スタート地点でも標高が2800mもあり、頂上は標高4300mと富士山より高い。この道は普段、一般にも開放されているので、山頂までレンタカーなどで登っていくことができるが、頂上では酸欠状態になる人も少なくない。

 1990年代当時は、この山はアメリカの有名レースファミリーであるアンサー家が所有しているといわれており、ともにインディ500優勝経験のあるボビー・アンサーとアル・アンサーも同ヒルクライムに挑戦している。また、彼らの親類縁者もさまざまなレースカーで参戦してきたという歴史がある。

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