スポーツカーとは? 人気の国産車・輸入車もまとめて紹介! (1/2ページ)
この記事をまとめると
■スポーツカーの定義やメリットを解説
■次におすすめ現行モデルを紹介
■最後におすすめ中古モデルを紹介
ひと昔前とは大きく変化したスポーツカー
クルマに対する興味が失われつつあると言われる令和時代ではありますが、それでも国内外のメーカーからスポーツカーは数多く生まれています。
速く走ることができるのは当然、快適性や安全性まで備わるのがいまどきのスポーツカーと言えるのでしょうが、そんなスポーツカーについて深堀りしていきましょう。
ミッドシップ? マルチシリンダー? 人により認識が違うスポーツカーの定義
「スポーツカーとは何か?」この質問って簡単なようで非常に難しいテーマといえます。
なぜなら世代やクルマに対する価値観、好みによって「スポーツカーはミッドシップであるべき」「2ドアが必須」「パワーユニットは大排気量のマルチシリンダーでしょ」などなど、スポーツカーに対するこだわりや定義が異なるからです。
もちろん1970年代と2020年代では、スポーツカーに求められるニーズも違いますよね。
それらを考え現在のスポーツカーの定義を考えると、
・走行性能を重視したパワーユニットを搭載し
・足まわりも走りに特化したセッティングが施されている
・いかにも走りそうなスタイリングを身にまとう
このあたりが当てはまるクルマといえるのではないでしょうか。
2ドアか4ドアか、駆動方式、排気量が大きいかそうでないかなど、旧来の価値観では現代のスポーツカーを語ることはできません。
いまどきはピュアスポーツカー、ライト(ウエイト)スポーツカー、ハッチバックスポーツカー、スポーツセダンすべて含めて“スポーツカー”と呼んで間違いないでしょう。
ミニバンやSUVとは違うスポーツカーの良さとは
先に上げたように現代のスポーツカーを定義すると当てはまるクルマは多岐にわたります。ただ、居住性を重視したミニバン、いま流行りのSUVとは違うスポーツカーとしての良さや魅力を持ち合わせています。
スポーツカーの定義とともにクルマによって多少は異なってきますが、
・クルマを操る楽しさがわかる
・ロー&ワイドの見た目がもたらすかっこよさ
・ミニバンなどとは違う非日常感が備わっている
このあたりは共通した魅力といえるでしょう。
反面、車高が低いモデルが多いため、ミニバンやSUVと比べると乗り降りしにくいことや居住性が劣るなどのデメリットもありますが、逆に乗りこなすことで特別感を得ることもできるのではないでしょうか。
ひと昔前のスポーツカーとは違い、サスペンションの性能を存分に引き出す設計がなされた現代のスポーツカーはけして乗り心地も悪くはありません。
所有したことがないとわからないかもしれませんが、いまどきのスポーツカーは我慢して乗るクルマではないことは認識しておきましょう。
それらを踏まえ、おすすめできるスポーツカーを挙げていきます。
おすすめの国産スポーツカー
トヨタ・スープラ
全長4380mm、全幅1865mm、全高1290mm
パワーユニット:3リッター直6、最高出力387馬力(285kW)/2リッター直4、最高出力258馬力(190kW)/2リッター直4、最高出力197馬力(145kW)
2019年に4代目の生産中止から17年ぶりに復活したスープラ。新型スープラはBMW Z4と基本コンポーネントを共有し、先代のデザインを連想させるような、やや古典的なファストバックスタイルを採用して登場しました。
新型に用意されるパワートレインは2種類3タイプ。3リッター直6ターボと出力が異なる2種類の2リッター直4ターボが用意されており、利用シーンや好み、また予算に合わせて選択可能。エンジンに組み合わされるトランスミッションは8速ATのみをラインナップ。
直6エンジンはデビュー後、1年経たない今年4月にタービンやエキゾーストマニホールドに手が加えられ、最高出力が340馬力から387馬力と大幅アップを実現。もちろんパワーアップに対応すべく、ボディ剛性の向上や足まわりにも改良が加えられています。
プリクラッシュセーフティなどの先進安全装備も充実。速さだけではなく、安全も兼ね備える、いまどきのスポーツカーに仕立てられました。
マツダ・ロードスター RF
全長3915mm、全幅1735mm、全高1245mm
パワーユニット:1.5リッター直4、最高出力132馬力(97kW)/2リッター直4、最高出力184馬力(135kW)
国内の自動車ファンはもとより、海外のクルマ好きに走る楽しさとオープンカーの爽快感を与え続けてきたロードスター。
走る楽しさを重視するならオープンモデルが一押しですが、快適性も重視したい令和のスポーツカーとしてはリトラクタブルハードトップを装備したRFがおすすめです。
開閉式の電動ルーフを備えるファストバックスタイルを採用したRFは、オープンエアを味わえる開放感とクローズボディだからこその快適性・静粛性を備えているのが大きな特徴。
ロードスターとの違いは幌やフォルムだけでなく、パワートレインも電動ルーフ化による重量増を考慮してトルク重視の2リッターエンジンを搭載しています。また、タイヤもロードスターより1インチ大きい17インチアルミホイールを装備。足まわりも旋回性能より、落ち着きのある走りにこだわったセッティングが施されました。ロードスターが人馬一体をテーマとしたスポーツカーならば、RFはゆとりある走りを楽しむGTカーの要素が加わっています。
小気味良い走りと加速が楽しめるロードスターか、力強いトルクを味わえるRFかは好みによって分かれるますが、どちらもスポーツカーとしての高い資質を有しているモデルであることは間違いありません。
トヨタGRヤリス
全長3995mm、全幅1805mm、全高1455mm
パワーユニット:1.5リッター直3、最高出力120馬力(88kW)/1.6リッター直3、最高出力272馬力(200kW)
50代以上のクルマ好きが若いときに熱中した“ホットハッチ”が令和によみがえったともいえる存在で大いに注目をあつめたGRヤリス。
「GAZOO RACING」直系ブランド“GR”の名がつくGRヤリスは、WRCのホモロゲーションを満たすために開発されました。
そのため、今どきの国産車ではかなりレアな2ドア(3ドアハッチバック)のコンパクトスポーツが新たに出現することになったのです。
グレードは直3インタークーラーターボ付き1.6リッターエンジンを搭載する4WD仕様の「RZ」「RZハイパフォーマンス」、さらにFFで1.5リッター直3エンジンを積む「RS」と3タイプ。
「RZ」がベーシックモデル的な存在で、プレミアムスポーツシートなどを装備する「RZハイパフォーマンス」「RS」は気軽に走りを楽しめるエントリーモデルとなっています。
コンパクトなボディにハイパワーのエンジンを積んだGRヤリスの運転が楽しくないわけありませんが、オーディオ機能とスマホ連携機能を備えたインパネ中央部のディスプレイを標準装備するなど快適性にもこだわられているところは、令和のスポーツカーならではですね。