メルセデスじゃないのにAMGのバッジ! 意外なコラボで誕生したモデルとは?  (2/2ページ)

意外や意外! メルセデス以外ともコラボしているAMGの懐の広さ

 そんなメルセデスAMGだが、じつはメルセデス・ベンツの車両以外にもコラボレーションモデルが存在しているのをご存じだろうか?

 たとえばスイスの高級腕時計メーカーであるIWCシャフハウゼンとは、2004年からパートナーシップを結んでおり、セラミックやチタン、カーボンといった自動車に使用されているマテリアルを使用し、AMGの名前を冠した特別モデルをいくつも発表しているのだ。

 また、過去にはイタリアのバイクメーカーであるドゥカティやMVアグスタとも提携し、コラボモデルを発表。欧州のAMGディーラーでMVアグスタの2輪車を販売するなど、他業種とのコラボレーションも多く行っている。

 そしてメルセデス傘下となる前の1980年代には、日本のクルマ好きにとってはお馴染みの三菱デボネアV&ギャランにAMG仕様がラインアップされている。

 先んじて登場したデボネアV AMGは、エンジンチューニングなどは実施されず、主にエクステリアの変更が中心。しかし、専用のレイアウトを採用したマフラーや、15インチホイールを装着するためにサスペンションメンバーの補強や強化ブッシュを採用するなど、ただのドレスアップモデルとは一線を画していた。

 そして追って登場したギャランAMGは、ついにエンジンにも手が加えられる。といっても、ベースは当時のホットモデルである4WDターボのVR-4ではなく、そのNA版エンジンを搭載したFFモデルがベース。

 ただ、そのNAエンジンに高速型中空カムシャフト、冷鍛製チタン合金リテーナ、ステム細軸化、ポート径拡大、ピストン変更といったエンジン構成部品の変更や、排気系の改良、そしてハイオクガソリン仕様とすることで、ノーマル比+30馬力の170馬力を発生するスペシャルなものとなっていた。

 しかし、それだけに価格は4WDターボのVR-4とほぼ同額となってしまい、販売面で苦戦。1991年には専用チューンのエンジンはそのままに専用エアロパーツを省いて50万円以上の値下げをした「AMG タイプII」を追加したものの、大ヒット車種とはならなかったのは残念だった。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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