まるで1960年代にタイムスリップしたかのような興奮
開会式を告げるのは、カラムさん親子のバグパイプの演奏だ。また、各レース決勝前のセレモニーはバグパイプの演奏が奏でられる。
コースオープンとなり、それぞれのクラスの完熟走行から始まる。
途中、2輪車、4輪車の走行会を挟み、いよいよ予選を終えたそれぞれのクラスの決勝レースが始まる。
耐久レース「SERBRING 40M TROPHY」は40分の耐久レース。マシン性能差をピットストップ時間でハンデをつけての耐久レースは、最速車でなくとも優勝を目指せる。
コースに並べられた反対側からセカンドドライバーが走り、窓越しにタッチしエンジン始動という、変則ル・マン式でスタートだ。
1960年代のモータースポーツシーンで輝いていたマシンたちが、当時と変わらないアグレッシブな走りで会場を盛り上げる。
レースは、最後尾スタートした世界的工業デザイナーのケン奥山&斉藤大輔組のオースティン・ヒーレー・スプライトが見事優勝。僅差で最速ラップタイムの安藤琢弥&長坂尚樹組、坂本典正&山路康夫組のロータス・エランは3位でフィニッシュ。
そしてサルーンカーのスプリントレース「TINTOP CUP」は、15台のマシンがエントリー。ポールポジションを獲得したアルファロメオ1300GTジュニア(エンジンは2000ccに換装)の佐藤勝選手がそのままフィニッシュ。
オースティン・セブン(970Sエンジン)の島津次郎選手、隅田修選手のBMW2002が続いた。
19台が参加したEVERGREEN CUP。最後のレースに相応しく盛り上げてくれたのが、2台のロータス。ゼッケン26ロータス26Rの関口選手を何度も脅かしたのが、ゼッケン73ロータス・エランの田中選手。
関口選手が勝利をもぎ取るも、ファステストラップは田中選手が奪取。そして、ゴール後の2人の表情がアマチュアスポーツマンらしく清々しい。
また観客も当時のファッションでの来場を歓迎しているフェスティバルオブサイドウェイトロフィー。来年2022年は、5月29日と11月27日、どちらも日曜日の開催が決まっている。みなさん、それぞれの楽しみ方で参加してみてはいかがだろうか。