いつの時代もドライブのお供はラジオ! 日本とは違うアメリカの「放送」事情とは (2/2ページ)

ラジオから流れる曲に誘われてドライブをしたことも

 東京及び隣接地域に住むオジサン世代の間では、「試験放送時代のJ-WAVE(東京都を放送対象地域としているFM局)が最高だ(筆者がアメリカで聞いているラジオ局のように曲がかかり続けた)」と、半ば伝説のように語り継がれているが、日本ではリスナーの好みもあるのか、たとえFMであってもAM並みに“おしゃべり”が多いFMラジオ局がほとんどである。

 筆者が初めてアメリカを訪れた、1989年2月から3月にかけては、“Bon Jovi(ボン ジョヴィ”の“BORN TO BE MY BABY”がどこへ行ってもラジオでヘビーローテーションされていた。ほかには、デビー ギブソンの“Lost In Your Eyes”や、バングルスの“Eternal Flame”なども、クルマを運転する時にラジオを聞いているとよくかかっていた。

 当時は運転免許を取得したばかりのほぼペーパードライバーだったので、最初はフリーウェイを走ることもできなかったが、慣れてくるとフリーウェイをラジオ聞きながら運転できるようになっていた(しかし、車線変更が急すぎるとセントラ[日産サニー]のお婆さんに怒られる時なども多かった)。

 フロリダ州マイアミビーチ市にあるユースホステルに到着し、チェックインの手続きをしている時に、受け付けの女性が「Wait!」と急に言ってきた。なんのことやらと思っていたら、聞いていたラジオ番組でボン ジョヴィの“BORN TO BE MY BABY”がかかりだしたと思いきや、音量アップしたのである。結構筆者としてはインパクトの大きい出来事だったので、その後筆者もレンタカーを運転していて、“BORN TO BE MY BABY”がかかると大音量にする癖がついてしまった。

 ある時は、夕食をとりにホテル近くの日本でも有名なファミリーレストランまでクルマを走らせ、食事を済ませてホテルへ戻ろうとした時、結構深夜になっていたのだが、ラジオから“BORN TO BE MY BABY”が聞こえてきたので、ボリュームアップし、さらにフリーウェイに入り、“ロサンゼルス周遊の旅”のように、ぐるりと一周してホテルに帰ったこともある。

 すでに30年ほど前の出来事なのだが、以来Bon Joviの大ファンとなり、“同窓会”気分で来日するたびにライブへ出かけ、いまにいたっている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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