いつまで乗ってても飽きない魅力が満載!
3)トヨタMIRAI
3台目は、水素で走る燃料電池車で新型となったトヨタMIRAI。開発者の皆さんが、燃料電池車としてではなく、まずクルマとして魅力あるものにしたいと強い信念で作り上げたというだけあって、外観のデザインは4ドアクーペのように美しく、インテリアも上質で丁寧な仕上げ。
ファミリーカーとしても十分なスペースと、大きなトランクスペースを備えています。何より感動するのは乗り心地の良さで、後席に座っていてもまるで道路の舗装をやり直したのかと思うほど、しっとりと落ち着いた快適性です。また、高速道路では120km/hまでのハンズオフドライブや自動で追い越しをしてくれる機能など、先進の運転支援技術が使えるため、長距離走行もかなりラクで安心。
水素ステーションがまだ少ないという弱点はありますが、2030年くらいになるとかなり増える予定だということで、だんだんと便利になっていくのではないでしょうか。
4)日産ノートオーラNISMO
4台目は、本当はスポーツカーに乗りたいけど、家族がいるからガマンしているというご夫婦にお勧めしたい、日産ノートオーラNISMO。そうです、数々のモータースポーツシーンで栄冠を手にしているニスモが手がけた、レーシングスピリッツを継承しているコンパクトカーです。
ベースとなっているノートからして、小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行をするため俊敏でスポーティな走りも得意なのですが、ノートオーラNISMOはさらに、システム限界までパワーを高め、足まわりなどのセッティングもニスモらしさを追求したということで、発進からもう笑っちゃうくらいの速さ。ハンドリングもキビキビとしていて楽しく、低重心でコーナリングも見事なものです。
後席スペースやラゲッジもしっかりとファミリーで使いやすいので、走りが楽しめる新世代ファミリーカーと言えると思います。
5)シトロエン・ベルランゴ
5台目は、ここまでの4台のように技術的には新世代と呼べるものはないのですが、スライドドアがついてミニバンとSUVのいいとこ取りをしたようなパッケージングと、独創的な収納などの遊び心が楽しいファミリーカーとしてピックアップしたいシトロエン・ベルランゴ。
5人乗り+広大なラゲッジで、スペース的にも使い勝手もファミリーにぴったりなんですが、さらに驚くのが、天井が後席まで大きなガラスルーフになっていて、その下に前後を貫く柱が通っており、なんとそれが収納棚になっていること。上着やタオルなど軽いモノならぽいぽいと収納できて、室内はスッキリ。光が室内全体に注ぐので明るい雰囲気なのもいいですよね。また、後席の後ろには釣り戸棚が備えてあって、後席からもラゲッジ側からも開けて、中のものを取り出すことができるのが便利。
シートをフラットにすると車中泊にもぴったりだし、とにかく家族でのお出かけを楽しくしてくれる工夫がたっぷり詰まった1台だと思います。
ということで、EVやPHEV、FCVといった新たなパワートレインを搭載しつつ、ファミリーにも嬉しい魅力があるクルマたちをメインにご紹介しました。ミニバンやSUVといったジャンルにとらわれず、こうした新しい技術に注目してみると、意外や皆さんのファミリーにぴったりのクルマが見つかるかもしれませんね。ぜひチェックしてみてほしいと思います。