この記事をまとめると
◼︎珍しいクルマの中でも趣味性全開のモデルをピックアップ
◼︎フレームが木製というクルマも
◼︎今回紹介する3台は特殊すぎるクルマだが走りを楽しむのには非常に向いている
見たことも聞いたことないようなクルマだけど普通に買える!
・モーガン
エンスーの国イギリスの代表的なコーチビルダーのひとつ、モーガン。100年近く前から変わらない設計思想やデザインをもつ孤高の存在感を放つ。今でも正規輸入されており、時間とお金はかかるが新車が手に入る。
最新型の乗り味を一言でいうと、クルマと対話する感覚が猛烈に濃いアンティークカーという感じだ。まず着座姿勢が独特で、コクピットは狭いのにノーズが極端に長いため、ABCペダルが異様に奥にある。オルガンタイプのペダルは、踏むというより足を真っ直ぐに伸ばして押すという感じで、操作するのもまた独特。クラッチは重くはないものの、ストローク量が多いうえに繋がるポイントはかなり手前にあるため、MT好きの人でも慣れるまでは扱いに戸惑うだろう。
ただし、それ以外の感覚は案外普通で、ステアリングやブレーキに特殊なクセはない。乗り心地も、見た目から想像するよりは文化的で快適といえる。体感的にはロールはまったくせず、平行移動的なGがかかるのは昔のレーシングカー的で、交差点を普通に曲がるだけでリヤの限界が低そうなのが伝わるが、ロングホイールベースのおかげか、普通に走る範囲においてはコーナーリング中に不安定な挙動に陥ることはない。
最大の美点は「映え」が強烈なこと。フェラーリなどのスーパーカーにはドン引きするいまどき女子でも、モーガンならこぞって写真を撮りたがるので、モテグルマとしては最強かもしれない。