この記事をまとめると
■車高の変更はメジャーなカスタマイズのひとつ
■車高を下げるローダウン(シャコタン)と車高を上げるリフトアップ(シャコアゲ)がある
■それぞれ走りはどのように変化するのかについて解説する
車高を変えれば走りも変わる
サスペンションチューンによる車高の変更は、メジャーなカスタマイズのひとつとして定着している。
ノーマルよりも車高を下げるのがシャコタン、あるいはローダウンで、スポーツカーやセダン、ミニバンなどで人気がある手法。
反対にノーマルよりも車高を上げるシャコアゲ、あるいはリフトアップは、SUVや軽自動車が主流だ。
どちらもドレスアップ的要素が大きいカスタマイズだが、車高はクルマの運動性能に大きく影響するので、車高を変えれば当然走りも変わってくる。
具体的にどう変わるのかみていこう。
・シャコタン
車高を下げるということは、クルマの重心が下がるので安定感が増す。ロールやピッチングも減って、フラットな路面であれば、タイヤの接地性もよくなる。
またボディ下面がフラットで、リヤにディフューザーなどがついていれば、グランドエフェクト効果が高まり、ダウンフォースも強くなる。
レーシングカーやサーキット走行を重視したチューニングカーの車高が低いのは、こうしたメリットがあるからだ。
その反面、車高を落とすと確実に乗り心地が悪くなる。
サスペンションをいじって車高を落とす場合、車高を落とした分だけサスストロークも短くなってしまう。仮にサスストロークがノーマルの半分になったとすると、理屈上2倍のバネレートが必要なるわけで、固いバネを入れれば乗り心地が悪くなるのは避けられない……。
また段差を越えたりするときに、リップやバンパー、ボディの底を擦るリスクが増えるので、街中では気を遣う場面が増えるだろう。