ルーテシアやメガーヌに近いスポーティな走行フィール!
発進はモーターのみで、途中からエンジンが始動するというマナーは他の多くのHVと同じ。アクセルから足を離すとエンジンが停止して回生が始まり、ブレーキを踏むと回生が強まることもHVではおなじみだ。ただ加速時のエンジン回転の上がり方はリニアで、右足を緩めると変速が行われ回転が落ちたりする。
変速時にはHSGが瞬時に作動してスムースさをキープしたりするのでショックはないのだが、ダイレクト感にはあふれている。ガソリン車のルノーが使うEDC(エフィシエントデュアルクラッチ)に近い小気味良さだ。
ガソリン車と同じマイセンス/スポーツ/エコの3つのドライブモードもあり、スポーツではレスポンスが鋭くなるだけでなく、減速時にもエンジンを回して次の加速に備えるとともにHSGで発電するなど、さらに走りを好む人向きになる。
積極的にモーターを多用するエコモードは日本のHVに近いが、トヨタのそれよりモーター走行の比率が高く、ホンダや日産に近い。
欧州仕様の車両重量は1435kgと日本仕様のキャプチャーより100kg以重いうえに、ホイールベースだけでなくトレッドも拡大しているので、乗り心地はCセグメントらしい落ち着きを感じる。身のこなしに腰高感はなく、ハッチバックのルーテシアやメガーヌに近い感覚だ。
もちろん燃費もガソリン車よりレベルアップしている。でもそれ以上に、E-TECHは僕たちがHVに抱く先入観をいい意味で打ち破っていた。電動化なんて……と思っているアナタ、日本で発売されたらぜひ乗ってみてほしい。