この記事をまとめると
■ハイブリッドカーには駆動用バッテリーと補機用バッテリーが積まれている
■補機用バッテリーがないとハイブリッドシステムの起動ができない
■補機用バッテリーは従来型12Vバッテリーとは構造が異なり互換性がない
ハイブリッドシステムの起動と制御にもバッテリーが必要
ハイブリッドカーのバッテリーシステムをご存じだろうか。じつは2種類のバッテリーが搭載されている。ひとつはハイブリッドカーの要である電気モーターの電源となる駆動用バッテリー。
そしてもうひとつが、一般電装品やハイブリッドシステムを起動、制御するための従来型12Vバッテリーである。
駆動用バッテリーは、フルハイブリッド車の先駆であり、現在もトップランナーであるトヨタ車の例を見ると、200V級のリチウムイオンバッテリー電圧をさらに昇圧して使っている。しかし、ハイブリッドシステムを起動するには、モーター駆動用の高圧バッテリーでなく、システム起動用の12Vバッテリーが必要なのである。当たり前の話になるが、駆動用バッテリーが満充電状態でも、システム起動用バッテリーがあがってしまうと、ハイブリッドカーは身動きがとれなくなってしまうのである。