クルマには必須装備が数多く備わるので後悔する前に必ず確認を
4)ワイパーの位置
4つ目は、運転席に座ってチェックするといいのが、前後の視界に「ワイパー」がどう見えているか。安全運転の基本は、広くてクリアな視界からですよね。なので、そこをしっかり考えてコストをかけて作っているクルマは、運転席からの視界にワイパーが入らないように気を使って設置されているクルマが多いです。少しくらいなら視界に入っていても仕方ないですが、あまりに邪魔だなと感じるような位置にワイパーが設置されているクルマは、あまりおすすめできません。
また、可能ならば、ウォッシャー液を出してワイパーが拭き取る範囲を確認してみましょう。運転席からの視界がきっちりと確保できる範囲を拭き取ってくれますか? これは雨の日の運転しやすさにも影響してくる部分です。後方のガラスも同じように確認しましょう。ただでさえストレスの多い雨の日の運転が、ちゃんと視界を確保してくれるクルマじゃないと、さらにストレスフルになってしまいますので、しっかりチェックしておきましょう。
5)ドリンクホルダーの位置
5つ目は、ドリンクホルダーの使いやすさです。これは人によって使いやすい位置、並びの好みが違うので、自分なりのチェック方法でいいと思います。SUVの場合は、荒れた道を走った時にドリンクがガタガタと揺れないよう、ストッパーがついているクルマはちゃんと作っているなぁと感じます。飲み物の入れ物の太さはひとつではなく、細い缶から太いペットボトルまでさまざまですよね。
ちょっとした段差を乗り越えただけでも、ストッパーがないドリンクホルダーは、ボトルが倒れてきたり、中の飲み物が飛び出してきたり。アウトドアレジャーが趣味の人ならなおさら、のちのちイヤな思いをしないようにチェックしておきたいところです。
6)後席のクッションの厚み
6つ目は、後席に座ってみて、クッションの厚みなどが前席と比べても遜色ないレベルに作ってあるかどうかです。コンパクトカーやミニバンはとくに、前席と後席のシートに落差がありすぎるクルマも見かけます。ミニバンなら、3列目シートの出来栄えも確認してくださいね。
シートアレンジの豊富さや操作の簡単さを謳うクルマは、とくに疑ってみてください。シートを倒した時にフルフラットにするために、クッションの厚みを削ている場合が多いです。確かにそうした積載性も大事ですが、それは乗り心地や快適性を犠牲にしないことが大前提。家族や友人などと一緒にロングドライブに出かけて、運転席と助手席の人は快適なのに、後席の人たちは腰が痛くなったり、肩が凝ったりとリラックスできないなんてイヤですよね。
7)先進安全装備
7つ目は、先進安全装備の充実度です。それも、トップグレードだけ充実させているのではなく、理想は全グレードに同じように標準装備しているクルマ。これには、メーカーの安全運転に対する姿勢や良心が表れており、信頼できるクルマだといえると思います。
これほどペダルの踏み間違いによる事故が多いというのに、いまだに誤発進抑制機能が装備されておらず、オプション設定になっているクルマなどは、見た目だけよくして売ろうとしているクルマと疑ってもいいかもしれません。カタログやWebサイトで「装備一覧表」をしっかりチェックしてみてくださいね。
ということで、「ココ」を見ればいいクルマが判断できるかもしれないポイントをご紹介してきました。中には、これに当てはまらなくてもいいクルマはあるかもしれませんが、その場合はなにか正当な理由があるはずです。「なぜ、こんなに指定空気圧が高いんですか?」「どうしてドリンクホルダーにストッパーがないんですか?」というように、質問して納得のいく答えが得られたらいいのかなと思います。いずれにしても、買ってから気づいて後悔することのないよう、いいクルマを選んでくださいね。