2025年には2.0へと進化してさらに高度な安全確保を実現
2025年に導入予定の2.0では、これに加えてドライバーの運転に異常が生じるかどうかの予知機能も追加される。また、高速道路や一般道での車線変更による路肩への停止、あるいは非常停止に適した場所への退避など、より高度な安全確保が行われる。
その2.0の試作車による同乗体験が、一般公道での実走行で実施された。12個の追加カメラ、高精度地図、ロケーターECUを新たに装備した試作車は、ほかの一般交通車両があるなかで、安全を確保して車線変更し、安全な場所に停止する様子を実体験させた。
そのなかで気づかされたのは、単にクルマを安全に停止、退避させるだけでなく、同乗者も状況を把握し、クルマがどのような手順で停止まで手続きを踏むかを、メーター表示だけでなくカーナビゲーション画面を利用して知らせ、音声案内も行い、無事に停車できることを知らせて安心させることだ。
また、車線変更する際に、後続車の接近速度などの影響で車線変更を断念することもあり、そのときには、ハザードランプを一旦停止し、ウィンカーで車線変更することを後続車へ知らせるなど、実情に即したきめ細かい安全対策が施されている。
停止する際は、同乗者が降りられるようガードレールなどから70cmほどゆとりを残して停車するように設定されている。
マツダは、Zoom-ZoomやBe a Driverなど、運転者へクルマの楽しみを訴え続けてきたが、Gベクタリングコントロール・プラス搭載あたりから、同乗者への配慮がみられるようになってきた。それが緊急時の自動停止機能にも活かされ、コ・パイロットに独自性を与えているのではないか。