旧車の世界でも「横向き土下座」は重要
そしてもうひとつ、「横向き土下座」が定番になっているのが旧車の世界である。詳しくない人はボディがピカピカ=程度がいいと思っているが、一概に言えないのが旧車の世界。つまり見た目がピカピカでも下まわりがグサグサということもある。つまり真の姿が下まわりから垣間見えるというわけだ。実際、ボディの塗装がきれいでも、下まわりはサビが多くて、よく見ると穴が空いているというのはけっこうあるし、本当にフルレストアしているクルマは下まわりもスカッとしている。マニアならずとも購入時は「横向き土下座」をしてチェックしてほしい。
同様の理由で、下まわりを見ておきたいのが中古車だ。中古車サイトを愛して相場や掘り出し物チェックに余念がない中古車マニアもいるが、一般の方でも購入するときは軽くでかまわないので見ておくといいだろう。修復歴のありなしやメンテ履歴などが垣間見えることもあるし、いわゆる雪国モノの場合、融雪剤によるサビで真っ赤ということもある。
「横向き土下座」のいいところは簡単に見られることで、マニアならずとも必要に応じて実践してほしい行為だ。「見てもわからない」という声もあるが、わからなくても見ないよりは見たほうがいいというのは事実ではある。