この記事をまとめると
■現在の三菱にセダンは1車種も存在しない
■昔の三菱はセダンを数種類持つほどセダンに力を入れていた
■セダンブームの波に乗れなかったクルマは最終的には警察車両として使われた
四駆とPHEVのイメージな三菱、じつはセダンも得意だった!
なかなかセダンが売れない時代となっている現在では、セダンのラインアップを縮小しているメーカーも珍しくなくなってきた。その中でも三菱は現在、国内のラインアップの中にセダンを1車種も持たないメーカーとなっている。
しかし、そんな三菱も過去を振り返ってみると、他メーカーを上まわるほど多くのセダンをラインアップしていた時期もあったのである。全盛期の三菱セダンと言えば、エボリューションモデルが知られるランサーやミドルクラスセダンのギャラン、三菱系重役御用達のデボネアなどが知られるところだが、今回はそれ以外のマイナーモデルをピックアップしてみよう。
1)エテルナサヴァ
ギャランの販売店違いの兄弟車として1978年に登場したエテルナ(当時はギャランΣエテルナ名義)。その後、ギャランのモデルチェンジに合わせてエテルナΣと名前を改め、1988年に登場した際には単にエテルナという名前になっていた。
この4代目エテルナは6代目ギャランの兄弟車であったのだが、セダンのギャランに対してエテルナは欧州向けの5ドアハッチバックボディを持ったモデルとして登場していた。
しかし、当時の日本ではこういった5ドアハッチバックモデルは不人気で、その結果追加されたのが「エテルナサヴァ」と名付けられた4ドアセダンモデルだったのである。