高速道路で見かけるけど利用者は少ない「#9910」! 何に使える? かけるとどうなる?

この記事をまとめると

■高速道路でよく見る「#9910」について解説する

■ここに電話をすると道路に関するトラブルや野生動物の死骸の回収などもしてくれる

■「危ないな」と思ったら迷わず電話すべし

道路のトラブル全般を請け負う道路の救急センター的役割を持つ

 高速道路や国道沿いで目にするのが、「異常を発見したら♯9910」という表示や看板だ。異常というと、とりあえず110番というイメージなのだが、♯9910はどういった場合に使えばいいのだろうか。♯9910は2005年に開始されたもので、実施しているのは国土交通省、各高速道路会社、首都高速で、基本的には道路そのものの異常があった場合の連絡先となっている。

 異常というのは穴や陥没、崩落、汚れといった道路そのもののだけでなく、ガードレールの破損といった付属物も含まれている。また、落下物や最近多い、人や自転車の入り込みも♯9910の対象で、意外なところでは動物の死骸を発見した際も♯9910へと通報すればいい。つまり、♯9910というのは道路管理上の問題全般の通報先というわけだ。だから、事故は対象ではなく、110番への連絡となる。

 固定電話(NTT以外はダメな場合も)、携帯電話から24時間通話可能で、通話料も無料なので、なにかを発見したら躊躇なく連絡すればいい。そこで気になるのが、実際にかけるとどうなるのか? だろう。見かける割にはかけたことがある人はほとんどいないと思うのだが、まずは自動音声での対応で、関東甲信越の場合は「首都高速/その他の高速道路/それ以外の道路」などをガイダンスに沿って選択していくと、最終的には各担当機関につながって、そこで初めて異常の状態や場所を伝えることができる。

 ここで問題なのが場所をしっかりと言えるかということ。とくにドライブ先の道路では土地勘もないだけに、事前に把握したから連絡するといいだろう。また、高速道路では♯9910ではなく、路肩などに設置されている非常電話を利用できるなら利用したほうが場所を伝える必要もないというメリットもある。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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