この記事をまとめると
■5ナンバーでも積載力のあるクルマを紹介
■3ナンバー車もビックリなくらい荷物が入るクルマもある
■ただし、全高が高いので一部の駐車場には入らない場合も
5ナンバーでもワンランク上の積載能力を持つクルマを一挙紹介
運転スキルや自宅の駐車場事情、自宅のまわりの道路事情などによって、コンパクトカーしか選びようがない人でも、後席を含めたフル乗車性の良さが必要で、また、荷物をたっぷり積みたいという要望はあるはずだ。ここでは、国産5ナンバーに限定した、後席が広くゆったりでき、荷物の積載性にも優れているクルマたちを紹介したい。
まず、前後席フル乗車、つまり後席に3人乗車する際の大きなポイントが、シート幅はもちろん、フロアがフラットであることだ。中央にトンネルの出っ張りがあると、中央席の乗員の足もとが制限され、また後席右側の乗員が左リヤドア(歩道側)から降車する際の足運びも悪くなるからだ。もちろん、後席の乗降性まで含めれば、リヤスライドドアが有利なことは言うまでもない。
1)スズキ・ソリオ
そこで、5ナンバーサイズのコンパクトカーでまずお薦めしたいのが、プチバンと呼べるスズキ・ソリオだ。
リヤスライドドア、低床という決定打とともに、身長172cmの筆者のドライビングポジション、着座基準で(以下同)、後席頭上空間220mm、より後席の居住性の良し悪しに影響する膝周り空間はクラス最大、かつ前席が遥か遠くに感じられる!? 360mm(後席スライド機構最後端位置)に達するのである。Mクラスボックス型ミニバンのホンダ・ステップワゴンの2列目席も最大360mmだから、いかに足もと空間が広いかがわかるだろう。しかもフロアはフラット。リヤサイドウインドウにはロールブラインドも付くから完璧である。
しかも、ラゲッジスペースはフロア幅がベビーカーなども真横に積むことが可能な1030mm、奥行は後席最後端位置でも550mm、後席を前にスライドさせれば715mmまで拡大するのだから、大きな荷物も積載もOK。具体的には、機内持ち込みサイズのキャリーケースが人数分、つまり5個積めるのだから積載性は文句なし。さらに床下にも機内持ち込みサイズのキャリーケースがすっぽり入る収納スペースがあるのだから完璧である。
2)トヨタ・ルーミー&ダイハツ・トール
同じジャンルの5ナンバー&両側スライドドアのプチバン、トヨタ・ルーミー、ダイハツ・トールもソリオと同じようなパッケージ、室内、ラゲッジルーム空間を備えている。
具体的には、フラットフロアの後席居住空間は筆者の着座で頭上に190mm、膝まわりにはソリオをわずかに上まわる最大385mmもの余裕があるからびっくりだ。ラゲッジルームにしてもフロア幅1035mm、奥行き500~740mm(後席スライド位置による)もあり、多機能デッキボードでラゲッジルームを上下2分割させることもできるのだから、使い勝手はもう抜群と言える。