また、当時アメリカ市場でまさに“イケイケ”だったホンダは、2代目インテグラでマイケル J フォックス氏を起用。CM挿入曲はマイケル氏の代表作のひとつでもある、“バックトゥザフューチャー”の主題歌でもある、ヒューイ ルイス&ザ ニュースの“The Power of Love”。そしてキャッチコピーは“カッコ インテグラ(気持ちインテグラもあり)”。ハリウッドの大スターが日本語を話すというだけでもインパクトの強いCMだったのは間違いない。
6代目セリカのCMでは、デビュー当初の“セリカの男”というコピーがとても印象的であった。その後のCMではキャラクターとしてデニス ホッパー氏を起用。俳優だけでなく、映画監督、芸術家など多彩な顔を持ち、筆者のあくまで私見で言わせてもらえば、公私ともに“暴れん坊”といったイメージを強く感じ、大ファンであった。そのデニス氏がCMでは人生訓のようなものを語り、最後に英語で「You like it!」と語り、そこで日本語で“セリカは好きか”と画面上に出てくる。映画ファンの間でもかなり衝撃的なCMであった(何かとお騒がせなデニス ホッパー氏がCMに出演すること自体信じられなかった)。