この記事をまとめると
■クルマの解説などで「プラットフォーム」という言葉を良く聞く
■駅のものなどと同様、クルマにおいても「土台」を表す
■「プラットフォーム」が示す範囲や役割について解説する
駅のものと同じくクルマにおいても「土台」を表す
クルマのモデルチェンジやメカニズム解説の記事中で「プラットフォーム」という言葉を見たり、聞いたりしたことがあるかと思う。なんとなく理解できているが、正確に何を指す言葉なのかはわからない、という人も少なからずいることだろう。プラットフォームとは何か、について探ってみよう。
とは言うものの、プラットフォームという単語自体は耳新しいものではない。駅で乗客が列車との乗降に使うコンクリート製の土台、あれがプラットフォームだということは、おそらく誰でも知っていることだろう。また、この駅のプラットフォームから、何かの土台となる部分をプラットフォームと表現する、と漠然と捉えている人もいることだろう。
プラットフォームとは、まさにこの「土台」という意味で、クルマの場合には、フロアパネルのことを指しているが、エンジンマウントやサスペンションといった機能部品も含めた状態でプラットフォームと表現している場合が多い。
もちろん、この表現基準だと、独立したシャシー、フレームもプラットフォームと表現できるのだが、一般的に使われている例は、モノコックボディのフロパネルまわり、という意味で使われる場合がほとんどだ。記事中でよく使われている例を挙げれば「今回のモデルチェンジにあたり、プラットフォームは前モデル○○系のものをキャリーオーバー」という表現などだ。新型車として外観は新しいデザインを採用したが、土台となるフロアパネル(サスペンションやエンジン搭載位置、搭載方法など)=プラットフォームは、前モデルからの発展型(まったく変化のない進化例はない)となっている、という意味だ。