個性を武器にしたが市場のニーズとは温度差がありすぎた模様
2)マツダMX-30
2020年7月に日本での販売がスタートしたMX-30は、マツダのスペシャリティカーに冠された「MX」の名前を持つクロスオーバーSUVであり、シグネチャーウイングを持たないフロントマスクや、SUVとしては稀有な観音開きドアを採用した先進的なモデルだ。
もともとは電気自動車として開発されたMX-30であるが、日本向けにはマイルドハイブリッドモデルが先行して販売され、2021年1月からはEVモデルも販売されている。
そんなMX-30は、やはりその先進的なスタイリングが話題となったのだが、フタを開けてみれば月販目標販売台数の1000台に届いた月はなく、EVモデルも年間500台が目標とされていたが、月販10台に満たない月も多いというのが現状となっている。
3)日産スカイライン
現在は13代目となるモデルが販売中のスカイライン。2014年のデビュー当初はインフィニティのエンブレムを備えるものの、インフィニティブランドではないモデルとしてややあやふやな立ち位置となっていたが、2019年7月のビッグマイナーチェンジのタイミングで再び日産のCIが復活し、正式に「日産スカイライン」となった。
このビッグマイナーチェンジのタイミングで追加されたのが、一定条件下でハンズフリー(手放し)運転を可能とした運転支援システム「プロパイロット2.0」(ハイブリッドモデルのみ)と、3リッターツインターボエンジン「VR30DDTT」型エンジンだ。
前者は高速道路での運転支援システムとして疲労軽減に繋がるものとして高い評価を集め、後者のターボエンジンはよりハイパフォーマンスな「400R」も設定されたことで、”走りのスカイライン”が帰ってきたと大きな歓迎を持って迎えられていた。
しかし、2021年に入ってからのスカイラインの月販台数は平均すると月300台を割っており、近い価格帯で月平均2000台前後を売っているクラウンに大きく差を付けられてしまっているのである。