この記事をまとめると
■デザインだけでなく操縦性も異なるとされているGR86とBRZ
■キビキビとした操縦性のGR86に対してBRZは安定志向
■2台は本質的には同じクルマであり、目指した性能目標も同じだ
スポーツ色の強いGR86と安定志向のBRZ
フロントまわりのデザインのみならず、操縦性の味付けの違いが大きいとされるGR86と新型BRZ。スプリングやダンパーはもちろん、サスペンション構成パーツの一部の素材が異なったり、リヤ側のスタビは取り付け方まで異なったりと、別モノといえるほどの仕様変更がなされている。
エンジン制御についても、スロットル開度に対するトルクの出方が異なり、乗れば誰もがすぐにその差を感じられるほど違いは明確だ。
BRZはフロントタイヤのグリップ感がより強く、中高速コーナーではより高い安心感が得られる。ただし、タイトコーナーなどでトラクションをかけた時にはリヤが沈んでフロントが逃げる傾向があり、ややプッシュアンダー傾向が強まるが、GR86はヘアピンの立ち上がりでアクセルを入れた時の立ち上がりがより鋭く感じられる。
ドリフト体勢へ移行するタイミングもGR86のほうがより早く、総合的なハンドリングはGR86のほうがより鋭敏だと評する声が多い。