セダンがSUVに喰われる時が来た!?  マニアが恐れる「カローラ」といえば「カローラ クロス」のことにする疑惑 (2/2ページ)

セダンは“ただのアルティス”になってしまう!?

 あえて重箱の隅をつつくような指摘をさせてもらえれば、筆者のセダンでは計器盤を覆うメーターバイザーがソフトパッドなのに対し、カローラ クロスでは硬質樹脂だったのが気になったぐらい。オートエアコンが左右独立温度調整式であったり、後席専用エアルーバーがあったりして、ちょっぴり贅沢になっていたのは、使用頻度は少ないものの、少々悔しかった。

 ところで、ほかに気になる動きがある。それはASEANの一部の国で、“カローラ=カローラ クロス”と位置づけようとしているのかと感じる動きがあるのだ。

 タイと台湾のトヨタブランドのウエブサイト上にある、ラインアップ一覧(その国で正規販売しているトヨタ車の一覧が表示される)を見ると、セダンのところは“ALTIS”とだけ表示されているのだが、カローラ クロスは“COROLLA CROSS”と表示されている。ASEAN地域でのカローラセダンは“COROLLA ALTIS(カローラ アルティス)”となり、“アルティス”というペットネームがつく。

 “カローラ アルティス クロス”というのは少々長すぎるので、ASEANでもカローラ クロスとしているものと、素直に受け止めることができるが、それならなぜセダンのところが“ALTIS”のみの表示になっているのかは気になるところである(ALTISの専用ページに入れば“COROLLA ALTIS”となっている)。

 そのうち、“カローラ”とつくのは“カローラクロス”のみとなり、セダンは“カローラ”がとれて“アルティス”というのが車名になってしまうのか、“カローラマニア”としては気が気ではない。タイの首都バンコクではタクシー車両の9割ほどが、カローラ アルティスとなる、“カローラ大国”だけに、そのタイで何やら気になる動きとなっているので、余計に気になっている。ただの考えすぎで是非終わってほしい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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