この記事をまとめると
■フィアット500の派生車であるアバルト595には限定車が14種類もある
■限定数が2桁というモデルも多い
■探してる人は見つけたら即買いするべきだろう
多すぎてワケがわからないアバルト595のオススメモデルを伝授
ホットハッチ、ダイナマイトミニ、そんな表現がもっとも似合う熱いハッチバックモデルが「アバルト595」だ。ご存じのようにフィアット500をベースに、アバルトのスピリットを注ぎ込んだメーカーチューンといえるモデル。空力と冷却性を考慮した前後バンパーに、専用チューンを受けた1.4リッターターボエンジンが、その特徴となっている。
デビュー当初はアバルト500を基本としていたが、その後チューニング度合いによって595や695といったバージョンも生まれ、いつしかアバルト595が基本となっていた(日本では2017年2月より)。
そんなアバルト595には多くの限定車が登場しているのも商品企画における特徴だ。ここではレア度と熱さを基準に4つのスペシャルバージョンを紹介しよう。
1)アバルト695ビポスト
なにはともあれ、アバルト595シリーズにおけるレア度ナンバーワンは2015年7月に発表され、9月より発売開始となった「アバルト695ビポスト」でキマリだ。
ビポストの名称は、2座であることを示すものだが、まさにレースモデルの公道仕様といえる695ビポストは、2シーターでアルミ製エンジンフードを採用することで乾燥重量997kgとした軽量ボディ、レーシングインタークーラーやアクラポビッチのマフラーなどにより190馬力に高められたエンジンなどが特徴。
さらにフルスペック仕様(当時の価格で845万6400円)になるとノンシンクロのドグミッションを採用していた。ここまでくると乗り手を選ぶ仕様で、中古市場でもまず見かけることはないレア中のレアなグレードとなっている。
2)アバルト695アンノ デル トーロ
続いて紹介するのは最高出力180馬力を誇る「アバルト695アンノ デル トーロ」だ。車名の由来は「丑の年」という意味。当然、丑年である2021年に合わせた仕様だ。つまり発売は2021年1月なので最近の特別仕様車なのだが、20台限定ということで歴代モデルの中でもレア度は高くなっている。
その特徴は、ウイング角度が調整できるようになっている大型のリアルーフスポイラー。さらにブルーを基調としたボディは、ルーフをチェッカーパターン、オーバーフェンダーやサイドシルはグレーとすることでコントラストを効かせている。なお、メーカー希望小売価格は429万円だった。