国産”昭和車”の参戦にエントラントも大興奮
そのほか、斉藤糧三のポルシェ930、石田貴之のポルシェ911、千北幾麿のポルシェ911カレラも注目を集めたマシンで、山添明はワーゲン・ポルシェの愛称で親しまれているポルシェ914を投入。
金子卓三のロータス・エラン、高木多佳雄のライレー・エランもなかなかレアなマシンで、氣谷忍が投入したローバー・ミニクーパー、藤田雅巳が投入したアルファロメオ・ジュリアのリズミカルな走りも印象的だった。
以上、インポートカーを中心に紹介してきたが、セントラルラリーのカテゴリー2には”名車”と謳われる国産モデルも数多く参戦していた。国江仙詞が投入したマツダ・サバンナRX7を筆頭に、中村公一が日産バイオレット、河合寿也がトヨタ・セリカを投入。
残念ながら藤本幸弘のトヨタMR2はレグ1で早々にリタイアしたものの、船木良のグループA仕様のスバル・レガシィがスイーパーとして締めくくっていた。
ヒストリックカーの多くが日本で言えば”昭和車”となることから、車種によってはエキゾーストも爆音で、排ガスも懐かしい香りが漂うなど、エコカーが当たり前の現在ではなかなか拝めないマシンばかりである。
しかも、旧型車のツーリングと違って、エントラントは激しいタイムアタックに挑んでいたことから、時にテールスライドを披露するなど、そのアクションは迫力満点で、ラリーファンにとっては勝田のGRヤリス、新井大輝のスバルWRX、福永のファビアR5以上に彼らのヒストリックカーにエキサイトしたに違いない。
現時点では2022年のラリージャパンにおいてヒストリックカークラスの設定については発表されていないものの、海外のWRCでは多くのラウンドでヒストリックカーラリーも併催されているだけに、2022年のラリージャパンでも同カテゴリーの開催に期待したい。