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ゴルフバッグじゃピンとこない! リットルだけじゃわからない! いまどきのクルマの荷室の広さは何で表現するのが正解? (2/2ページ)

ゴルフバッグじゃピンとこない! リットルだけじゃわからない! いまどきのクルマの荷室の広さは何で表現するのが正解?

この記事をまとめると

■かつて自動車メーカーはよくゴルフバッグが積める個数でクルマの荷室の広さを表現した

■しかし今、ゴルフに馴染みのない人も少なくない

■今回は荷室の広さはどのような表現をするとわかりやすいか考えてみた

ゴルフバッグに馴染みのない人も少なくない

 かつては、クルマのラゲッジルームの使い勝手の紹介で、自動車メーカーは「ゴルフバッグが何個積めます」という表現を好んでいた。初代ホンダNSXも、スーパースポーツカーにしてラゲッジルームにゴルフバッグが積めることを自慢していたのを思い出す(なので、後ろが不自然に長くなった!?)。

 しかし、今の若者はゴルフになじみのない人も多く(筆者もゴルフはしない)、ゴルフバッグがいくつ積めるかと言われても、そもそもゴルフバッグの実物を見たことも持ったこともなければ、ピンとこないではないか。また、段ボールがいくつ積めるかという測定方法も、自動車雑誌などでのテストではよくある話だが、引っ越しする場面でなければ、これまた日常使いの目安にはなりにくい。

 ちなみに、ゴルフバッグが積めて当然と思えるミッドサイズSUVでも、旧型は真横に積めたものが、新型では斜めにしか積めない、なんてこともある。ゴルフバッグ同様、クルマに比較的積み込む機会の多いベビーカーやドッグカートにしても、真横に積めないと積載効率はガクンと落ちる。というのは、たとえばベビーカーが斜めにしか積めないとすれば、その上に重い荷物など置くことはできないため、それ以上、大きく重い荷物は積めないことになってしまうのだ。

 では、どんな説明をすれば、ラゲッジルームの広さが把握しやすいだろうか。筆者の場合、試乗したすべてのクルマの車内、ラゲッジルームを数十カ所に及び、計測するのが常だが、例えば、超人気コンパクトSUVのトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーなら開口部地上高700mm、幅1000mm、奥行き755mm、後席格納時の奥行き1330mm、天井高865mm(最小天井高740mm)という具合で、容量は369リットルだ。ライズ、ロッキーであればさらに床下に80リットルものサブトランクがある。

 と言われても、単体で説明されても、やはりピンとこないのではないか。筆者がこうしたデータを積極的に活用するのは、他車との比較において有効だからだ。一例としては、ライズ、ロッキーと同クラスのVW T-CROSSとのラゲッジルームの寸法比較では、T-CROSSが開口部地上高715mm、幅1000mm、奥行き770mm、後席格納時の奥行き12800mm、天井高700mmだから、どっちが重い荷物を出し入れしやすいか(開口部地上高による)、大容量かがわかりやすいというわけだ。

 が、繰り返すけれど、単体で数字を並べられても、やはりピンときにくいのも事実(今乗っているクルマを計って比較すればいいのだが)。

 そこで、もっと現実的でわかりやすい、ラゲッジルームの荷物の積載可能表現について考えてみた。キャンプ用品が一式積めます……は微妙だろう。人それぞれ、キャンプ用品の数も大きさも、人数、規模、泊数によって異なるからだ。

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