こと日本においてはフェラーリがランボルギーニを圧倒する
それでもスーパーカーカテゴリーにおいては最強のライバル同士といえるフェラーリとランボルギーニ。その販売規模はどれほど拮抗しているのだろうか。
まずは2020年のグローバルにおける年間販売台数を比べてみよう。
■フェラーリ:9119台
■ランボルギーニ:7430台
トヨタの年間販売台数が950万台を超えることを考えるとあまりにも小さな数字に見えるが、高価でなおかつ1台あたりの利益率が高いスーパーカーの販売規模としては、けっして小さいものではない。
しかも2020年というのはコロナ禍によって全体に販売台数が減っているなかで、これだけのスケールを維持しているというのは驚きだ。実際、フェラーリに関していえば、2019年には年間1万台を超えるグローバル販売実績を残している。
ランボルギーニもフェラーリには及ばないものの、規模感としては互角といえる。ただし同社の場合は、前述したウルスが台数を稼いでいるという部分もあり、いわゆるスーパーカーの販売台数としてみるとフェラーリのほうがリードしていると捉えるのが妥当だ。
このようにグローバルでは互角にみえる両社だが、日本でのイメージは異なる。今度は2021年度 上半期(4月~9月)の日本における販売台数の数字をみてみよう(JAIA調べ)。
■フェラーリ:621台(前年同期比 135.3%)
■ランボルギーニ:219台(同 72.0%)
なんとフェラーリの販売台数はランボルギーニの3倍近く、圧勝している。さらに前年比の数字からもフェラーリの日本における販売が順調すぎるくらい伸びていることが見て取れる。こと日本においてはグローバルよりもフェラーリの人気は非常に高いといえそうだ。