国内ラリー初見参で話題沸騰! アメリカの「フージャータイヤ」って何もの? (2/2ページ)

ラリーでの感触は良し! ワンメイクでの使用も良いかも

 そんなフージャーのラリータイヤだが、気になるパフォーマンスはどうだろうか? ステアリングを握る国沢選手は好感触で、次のようにインプレッションしている。

「今回はソフトコンパウンドを選択したんですけど、コントロール性もいいし、耐久性に関しても、まったく減らないのでワンメイクとかにすればお金がかからなくていいですよね。たしかに、ヨコハマやダンロップのハイグリップラジアルは縦溝のあるSタイヤみたいなもんだから、それと比べると絶対的なグリップは落ちますけど、フージャータイヤはFIA格式のタイヤなので、十分にラリーのSSを走ることができる。しかも、地方選手権ぐらいの距離なら1シーズンを戦えるぐらいライフも長いので初心者にはいいと思う。タイヤの温まり方はハイグリップラジアルと比べると遅いほうだけど、冷えている状態でもいい仕事をしてくれるので本当によくできていると思いますよ」

 残念ながら国沢選手/大西選手はレグ2のファーストステージとなるSS19でコースアウトを喫し、そのままリタイアすることになったが、SS1でクラス4番手タイムをマークするなど、まずまずの走りを披露。国内ラリーシーンにデビューしたばかりとあって、エア圧やライフ、日本の舗装路とのマッチングなどデータ不足が否めないものの、同タイヤは全日本ラリー選手権でも使用できるだけに今後もフージャータイヤの動向に注目だ。

 なお、セントルラリーではGRヤリスを武器に2021年の全日本ラリー選手権でJN1クラスのチャンピオンに輝いたトヨタGAZOOレーシングの勝田範彦選手/木村裕介選手が好タイムを連発。スバルWRXを駆る新井大輝選手/小坂典嵩選手を抑えて、今季二冠目となるビッグタイトルを獲得した。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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